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世界ツアー中の『ベルリン・テイスティング10周年記念ガラ・ディナー』 @ TOKYO [チリ・アルゼンチン報告]

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3月6日グランドハイアットで開催されたベルリン・テイスティング10周年記念の祝賀晩餐会
ドレスコードはブラック・タイ、ご招待状にあるイメージデザインも素敵です!

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つい先日、いただいたばかりの黄色のカラー
よく見ると、なんとお洒落なアクセサリーがついているではありませんか! 即、今回のガラ・ディナー報告のイメージアイテムに使うことにしました。花言葉を調べてみると、〝つつましやかな美しさ、品格〟とのこと。他にも、清浄、歓喜、熱意、凛とした美しさ、熱血、壮麗、う~ん、素敵素敵、運命の糸の様な黄色のカラー

ガラ・ディナーの会場でお目にかかったエラスリスのアジア担当マネージングディレクター、カルロスさんから「Your beautiful japanese dress was one of the most delicate ones I have seen and you looked very elegant.」という嬉しい褒め言葉を頂戴し光栄でした。元気が出ました!!

Dearest Carlos san, 
thank you for your warm admiration! Your message made me happy \(^O^)/

ということで、まずはタキシードの黒服に合わせた着物姿で皆さまにご挨拶させていただきます。
ここから10周年記念ガラディナーの報告です。5日にアップしたViña Errázurizをご笑覧いただくとよりわかりやすいはずです。

ベルリン・テイスティング10周年記念晩餐会
開会の挨拶は駐日チリ共和国のパトリシオ・トーレス特命全権大使。「ベルリン・テイスティングから10年という記念すべき年になりました。ヴィーニャ・エラスリスはチリのリーダー的なワイナリーであり、今ではチリのアイコンワインになっています。ベルリン・テイスティングで証明された品質の高さは画期的なものであり、世界でも、日本でも、称讃されていることは素晴らしいことです」と述べました。

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檀上は主催者ヴィーニャ・エラスリスのエドワルド・チャドウィック当主

長テーブル3列のセッティング、関係者を含めた約80名が参加しました。
私の席の左斜め対面(画像一番右から)にはヴァン・パッションの川上大介社長、(一社)日本ソムリエ協会の岡昌治会長、カルロスさん等が座っております。

このあと、10年間の軌跡を描いたビデオを観てから、特別演奏会!
横山幸雄さん(ピアノ)をリーダーにしたNHK交響楽団の首席奏者4名とホルンの濱一さんによるフランシス・プーランク作曲の『ピアノと木管五重奏のための≪六重奏曲≫』、10年の想いを感じながら・・・

共同主催者のスティーヴン・スパリエさんは「2003年にチャドウィックさんから電話をもらい、テイスティングの構想を聞いて賛同しましたが、そのあとの成り行きについては全く予期していませんでした。ベルリンがきっかけとなり、世界ツアーを同じフォーマットで行っていきましたが、常に21のワインのうち、TOP3の90%がチャドウィックさんのワインでした」と述懐していました。

チリのアイコンワインとこだわりの料理とのマリアージュ
今回料理を担当したのはリヨンの三ツ星レストラン『ポール・ボギューズ』での経験もある松崎亮輔シェフ、円盤型のショコラでも有名なお店ですね!

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野菜のひと皿、ブラックベリーの香りのヴィネグレットはSyrah La Cumbre2001とKai2006
冬の名残りの野菜と春野菜の一皿、ブラックベリーのフレッシュ感とワインの果実味&熟成感を生かした組み合わせ。ラ・クンブレはシラー、カイはカルメネーレです。

共同主催の有坂芙美子さんは「カイが好きです! カルメネーレは1980年代頃から飲まれてきましたが、カイはチリのカルメネーレの代表です。ラ・クンブレ(シラー)は味の濃さが口中に縦に入ってくるのですが、カイは横にふんわり広がり、複雑さもあります」とコメント。

料理との相性は、ブルーベリーソースが2アイテムの各個性をうまく引き立てていました、美味!

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仏産フォアグラのポアレ、苺のバルサミコ風味、トリュフ風味のデュクセル、椎茸にパウダーをあしらって
Don Maximiano Founder's Reserve1989 & 2011と合わせて

エラスリスの創始者チャドウィックさんからさかのぼること5世代前の当主名を冠したフラッグシップワイン『ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ』、樹齢60年のカベルネ・ソーヴィニヨン、ワイナリー横の丘陵地で花崗岩土壌と堆積土壌。このワインに合わせてフォアグラを。バルサミコビネガーにイチゴ、ソテーした椎茸、パウダー状にした椎茸のそれぞれの香りがワインとの相性を引き立てる組み合わせ

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(左)ドン・マキシミアーノ2011のみダブルマグナムサイズ、開宴1時間前にデキャンティング
お隣のボトル1989年は通常の750ml、小さく見えます。
(右)セーニャ1995とセーニャ2011

『セーニャ』はシグナル、信号の意味で、世界に向けてチリから信号を送ったワイン。1990年代初頭はチリワインが世界に出ていく時代でした。そのような折、チリワインのポテンシャルを認めていたのがカリフォルニア・ナパのロバート・モンダヴィさん。彼とのジョイントベンチャーのワインがセーニャで、現在45haでビオディナミ導入。1995年は記念すべき初ヴィンテージ、2008年に他界なさったモンダヴィさんを偲んで献杯を

チャドウィックさんは「チリに初めて来てくれた世界的なワイライターが有坂さんで1998年のことでした。また、セーニャの畑を初めて見てくれたのも彼女です」と改めて有坂芙美子さんを紹介

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穴子のブレゼ、オリエンタル風味のポルト酒ソース、山椒風味のグラティネ、赤ワインリゾット
Sena1995 & 2011と合わせて
穴子に山椒を効かせた衣をかぶせて香ばしく焼き上げ、ソースにはルビーポートをメインにしてバニラ・ビーンズ、スターアニス等を使い、セーニャの持つ複雑な香りやワインの強さに合わせる工夫をした組み合わせ

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グラスフェッドビーフフィレ肉のソテー、ガーネット色の赤ワインソース、ドフィノア添えと
Vinedo Chadwick2000
余分な脂肪がなく旨味が凝縮したフィレ肉に赤ワインソースを使い、ヴィニエド・チャドウィック2000との相性を考えた組み合わせ

マイポ・ヴァレー産。2004年のベルリン・テイステイングで錚々たるワインを破ったアイコンワイン。チャドウィックさんの父上はワイン造りとポロチームのキャプテンという2つの顔を持っていました。ある時、ポロの競技場にぶどうを植えたいと願い出たところ、父上は承諾。結果ぶどう畑に。ぶどうが実る前に父上は他界なさったのですが、いろいろな意味で思い出が多いワインとのこと。父上への感謝を込めて全員で乾杯を。簡単には本性を見せない複雑味とパワー感のあるワイン、バニラやチョコレートのニュアンスも

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「フォンダンショコラは赤ワインと合わせて楽しんで」とシェフ

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リチャード・ギア風なチャドウィックさん、ブラック・タイが様になっています!

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10周年記念のギフトブックへのサインも笑顔で

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チャドウィックさんとトーレス大使の2ショット!
大使のお口添えでコラム用の画像の立ち位置決定、チリの国旗と日の丸の前で!

Dear Mr. Eduardo CHADWICK,
Thank you for inviting me. I was very happy to have had the great opportunity to taste the excellent Berlin Tasting wines. I wish your company every success. Sincerely yours,

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私もサインをいただきました!

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Photo by Mr. Patricio Becker

Chilean Ambassador, Dear Mr. Patricio Torres,
I would like to thank you for your perfect support. You are Great!!
I was able to take nice picture with Chadwick san and you. Please looking forward to my column this week! Warmest regards,

[黒ハート]今週のコラム(3月13日刊)もアップしていただきましたのでコチラで!

トーレス大使は、「Love Kai」だったようです。
当日の私のベスト1は『セーニャ1995』、シェフ気配りの料理と現時点で食事と合わせて楽しめました。フランス的でエレガント、中盤以降のスパイシーさ、なめらかなタンニン、アルコール度数も13度というのが、体にす~っと馴染んできました。モンダヴィさんはワイン界では忘れることのできない偉大な存在でした。
この日のワインは、世界を驚愕させたチリのトップワインです。今後の長い熟成も大いに期待できるので、10年、15年、20年後に再度試してみたいとマジ、思いました。

忘れ得ぬ時間を共有させてくださったヴィーニャ・エラスリスのエドワルド・チャドウィック当主、ヴァン・パッションの川上大介社長をはじめとする関係者の皆々様に、こころから御礼申し上げます。
ありがとうございました!

Dearest super talented lady, Veronica san!!
Thank you for your nice hospitality. I look forward to your continued cooperation. With many thanks,


東京での2006年の参加者等、当時のデータはエラスリスのサイトで確認できますよ!
http://theberlintasting.com/from-berlin-to-the-world/tokyo-2006/
enjoy!!!

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コメント 1

tsworking

素敵!!粋!!
カラーにこれはシリトンですか、それともフェイクのストーンでしょうか・・・。
とても素敵ですね。
嗜好を凝らす、ってこういう事なんですね。
by tsworking (2014-03-19 00:36) 

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