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ルイ・ジャド発 2011ヴィンテージ バレル・テイスティング&セミナー [ワイン]

ルイ・ジャド恒例のバレル・テイスティング、2011年ヴィンテージ(VT)の報告です。
セミナーは2009年VTの時に来日して講師をつとめてくださったオリヴィエ・マスモンデ輸出部長が再登場!   まず、1月31日付の産経EXワインのこころで概要を!   
以下は2009年VT&2010年VT報告なので、はじめにこれらをチェックしていただくことで、ルイ・ジャドおよび同社が行っているバレル・テイスティングの流れがおわかりいただけると思います。
■2009年バレル・テイスティング
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2011-02-23
■2010年バレル・テイスティング 
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2012-01-22

ブルゴーニュ最新情報
2012年(2011年12月~2012年11月)のブルゴーニュワインの輸出量をみると、数量ベースで10,684,587ケース(9L換算)となり、前比103%、金額ベースでは前比106%、日本における輸入量は数量ベースで1,616,000ケース(9L換算)前比112%、金額ベースで118%

生産量の減少
2010年から2012年の3年連続で減少傾向
2011年VTは前年に対して10~15%減、2012年VTは部分的に前年より50%減、平均で35%程度の減見込

2011年ヴィンテージについて
コート・ドール
冬の比較的湿った穏やかな気候で芽吹きは早まる。開花時期の5月下旬まで穏やかな晴天が続いたことで前年より開花も2週間早く始まった。6月初旬に恵みの雨があったが、下旬から7月上旬にかけて嵐があり、いくつかの畑が被害を受ける。7月から8月は変わりやすい気候、8月後半から天気も回復し、果実は小粒ながら順調に成育、9月初旬から収獲開始、その間は好天に恵まれる

ボージョレ
暖かく晴れた天候により果実の成長が早く進む。7月は雨がちとなり、ゆっくりと成育。8月20日頃に少量の降雨。9月は好天で日中と夜間との温度差があったことで酸味豊かで凝縮した果実が得られた。早いところでは8月27日から収獲開始。2011年のボージョレはグレートヴィンテージ、高品質

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[ぴかぴか(新しい)]5月1日(水)に発売予定の『ブルゴーニュ・ガメイ シャトー・デ・ジャック2011』
2011年VTより認定されたフランス新AOCワイン。クリュ・ボージョレに15%までピノ・ノワールのブレンドが認められています

同メゾンがボージョレ地区に所有するワイナリー『シャトー・デ・ジャック』が手掛けるワンランク上のブルゴーニュ・ガメイ。自社畑のガメイ種を100%使用、クリュ・ボージョレ(ムーランアヴァン、モルゴン、フルーリー、シルーブル)のみをブレンド

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ルイ・ジャドのテイスティングのルールは赤ワインから白ワインの順
グラス後列左から右、前列左から右へ
#1:ブルゴーニュ・ガメイ シャトー・デ・ジャック(赤)/希望小売価格2500円(税別)

 
#2:モンテリー スー・ロッシュ(赤)/同4000円
初リリース。ヴィラージュクラスの自社畑(1.16ha)、畑が小さいためドメーヌ・ルイ・ジャドとドメーヌ・ガジェをブレンド。25日間タンク発酵、16か月樽熟成、力強さと繊細さを兼ね備えたワイン

#3:コルトン・ブジェ グラン・クリュ ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド(赤)/同10000円
1914年に購入した自社畑。コルトン・シャルルマーニュの畑に所在。醸造は上部が開放された木製発酵槽で30日間発酵、18か月間樽熟成、赤系&黒系果実のニュアンス、スパイス、きめ細かなタンニン、口中でのふくらみ、長い余韻

#4:ボーヌ プルミエ・クリュ “レ・グレーヴ ル・クロ・ブラン” ドメーヌ・ガジェ(白)/同5000円
ボーヌにある36のプルミエクリュの1つ、1985年にシャルドネに植え替えられた畑、木樽で16か月熟成、ミネラル、白い花、スイカズラ、ハーブのニュアンス、程よい酸、若いうちは控えめ、数年の熟成を経て真価を発揮するルイ・ジャドの白ワインの典型的スタイル

#5:ムルソー プルミエ・クリュ “レ・ペリエール”(白)/同13000円
標高230~360mの東向き斜面に位置する畑、泥灰土を含む石灰質土壌、4週間木樽発酵、16か月間樽熟。熟した果実と土壌由来のミネラル感が口中で広がるフルボディタイプ、白い花、洋梨、ドライフルーツのニュアンス、8年~15年の熟成可能

セミナーに供出された5アイテム、右がムルソー・ペリエール.jpg
セミナーに供出されたワインのランアップ

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講師のオリヴィエ・マスモンデさんとムルソー プルミエ・クリュ“レ・ペリエール”2011
「若いうちに飲んでも熟成してから飲んでも魅力的で親しみやいヴィンテージ。2011年は1989年に似ています」とマスモンデさん

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2011年VTは赤ワインも白ワインもバランスの取れた味わいでしたが、私は白ワインのピュアさとミネラル感に強く惹かれました。テイスティング会場で一番印象に残ったのはピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ“レ・ルフェール”(希望小売価格10000円)、女性にたとえたら・・・まわりをほんわか気遣うやさしさと意志はきちんと主張する“凛”とした風情、とっても好きです!

どのような気候下でも、ブレることなく、それぞれのAOCの特徴を表現しているルイ・ジャド。今年もバレル・テイスティングの世界を堪能させていただきました。ありがとうございました!

製品についてのお問い合わせは日本リカー商品部:担当佐々木万理さん迄/03-3453-2208
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