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世界を感動させるワイン造り、次の100年をめざして@サントリー登美の丘ワイナリー [ワイン]

9月26日10時スーパーあずさ11号で甲府へ。目的地はサントリーの登美の丘ワイナリーです。『2012サントリー日本ワインセミナー』と題したプレスツアーで登美の丘ワイナリーのワインを探求してきました。

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出迎えてくださった高田清文登美の丘所長は、この地が■雨が少ない ■日照時間が長い ■昼夜の寒暖差がある、という3点を強調。新たなチャレンジをしながら、伝統を受け継ぎ、日本文化の品格を表現した世界を感動させるワイン造りへの意気込みを語っていました。

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まさに“天高く”の好天気、登美の丘ワイナリー展望台からの景観は見事

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八木社長いわく 「私が来る時はいつも快晴ですが、このように富士山、南アルプスの全貌がきれいに見渡せるのはこの4年近くで1回だけ」と。参加者の日頃の行いが良かったようです(笑)

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同ワイナリーでの栽培比率は赤が6割、白が4割。赤ワイン用品種として一番多いのは安定した品質のメルロ(ML)、続いてリスクは高いものの魅力大のカベルネ・ソーヴィニヨン(CS)、完熟の難しさがあるもののやはり魅力大のカベルネ・フラン(CF)、品種特性が高く、増殖傾向にあるプティ・ヴェルド(PV)、それから川上善兵衛さんが開発した品種ブラック・クイーンやマスカット・べーリーA、さらには山梨県果樹試験場が開発したビジュノワール。白ワイン用品種はシャルドネ(CH)、リースリング・フォルテ(RF)、甲州(KO)、リースリング(RI)など

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シカやイノシシが出没するので、大事なぶどうにはネットがけをしています。
長野県のイノシシはぶどうを食べないのですが、山梨県のイノシシはぶどうを食べてしまうので大変。その対策用のネット代は年間数百万円とのこと!

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標高600mのところにある棚式の甲州、果皮は薄い紫色です。

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平地で栽培している甲州ぶどうと比べると、実のつき方は密度のゆるいバラ房ですが、風通しや陽の当たり方が良いそうです。また、「平地のものより軽い」と案内役の渡辺直樹技師長

一粒摘まんで口に。果皮は厚く、種からのタンニンを感じます。しっかり完熟させることで、柔らかみのある渋みの質感を出しているのが登美の丘の甲州。果皮に含まれているアロマからライチのような芳香を感じることができるそうです。そのため、収獲は10月末頃になる予定

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朝収穫したメルロ、甲州、カベルネ・ソーヴィニヨンのぶどうたち

第1フライトは甲州とシャルドネ探究
前半は3種の甲州、後半は2種のシャルドネをテイスティング
甲州の歴史を見てみると
■1990年代 
甲州を遅摘みで収穫、当時はフリーラン果汁を使用し、甘口に仕上げていた
■2000年代前半 
果皮に含まれるアロマに着眼し、辛口ワインを生産。現在の登美の丘甲州の原型誕生
■2008年~ 
果皮に含まれるアロマとフレッシュな辛口の味わいを引き出すために品質向上に取り組む

甲州3アイテムのテイスティングでは
#1:ジャパンプレミアム品種シリーズ甲州2011 
今年の『国産ワインコンクール』で金賞受賞ワイン
#2:登美の丘 甲州2009 
3つのなかでMLFをしていない造り、酸味すっきり、アフターにビター感
#3:登美の丘 甲州2011 
フレッシュで、ぶどう畑で摘まんだ甲州の味わいがそのまま生かされている感じ

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#4:登美 白2007 黄色系果実、舌の上がドライになる印象、余韻に果実味の香り
#5:登美 白2010 今年の『国産ワインコンクール』で金賞受賞ワイン、バランス良く厚みあり

第2フライトは赤ワインの垂直テイステイング
登美 赤の歴史を見てみると
■1982年 
最初のヴィンテージ誕生
■1990年~92年
タニックなワインを目指していた時代
■1996年~
テロワールを活かし、完熟した味わいや、優しさ、繊細さを備えたワインのスタイルに
■2002年~改植を開始

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(左から)サントリー登美の丘ワイナリーの『登美 赤』
#6:2008/CS64%、ML22%、PV14% オーソドックスなスタイル
#7:2009(発売未定)/CB45%、ML35%、PV20% 4アイテムのなかで一番気に入ったのが2009年、この年はカベルネのできが良く、ブレンドによるバランスの良さを実感
#8:2010(発売未定)/ML50%、PV50% 2番目のお気に入りは2010年、カベルネを使わなかったVT、凝縮感あり
#9:2011(発売未定)/CS62%、PV30%、ML7%、CF1% 樽サンプル、十分なタンニンとスパイシーなニュアンス

第3フライトは世界を感動させる甘口ワイン
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[リボン]10月4日刊のワインのこころは日本初の高貴な甘口ノーブルドールでした。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121004/trd12100414570008-n1.htm

1992年のノーブルドールはリースリング80%、セミヨン20%のブレンド。葡萄・ワイン国際機構OIVの後援の元で開かれている権威ある国際ワインコンクール『レシタデル デュ ヴァン2012』で日本のトップワインに与えられる『日本ワイン特別賞』と『金賞』とのダブル受賞

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テイスティングセミナー後の懇親会にはジャパンプレミアムの品種シリーズマスカット・ベーリーAロゼのほか、同産地シリーズ5アイテム、登美の丘ワイナリー2アイテムの計8アイテムが登場

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当日の指南役は(左から)渡辺直樹登美の丘ワイナリー技師長と高田清文登美の丘所長、晴れ男の八木徹社長、そして登美の丘ワイナリーの篠田 健太郎さん。お疲れ様でした!

登美の丘ワイナリーではぶどう畑見学バスツアーやワインセラー見学ツアーなどを実施しています。ネットでの予約もできますので、収穫期を迎えた山梨県のワイナリーにお出かけください。
最新情報を兼ねたご案内は>>>http://www.suntory.co.jp/wine/nihon/dayori/index.html
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コメント 6

tsworking

とても素敵!!

しかし、猪君も、県で食べるものが違うとは・・・。
ビックリです。
by tsworking (2012-10-08 23:45) 

fumiko

tsworkingさん、ありがとうございます!
カリフォルニアやオーストリアでは鳥害で大変ですが、
カラスに似た鳥はリーダ―格がいて、年々お利口になってくるよし
ぶどう栽培者もホント大変です。
by fumiko (2012-10-11 20:43) 

カオール

お天気が良くて素敵な眺めだったんでしょうね!
去年行きましたが、眺めも良くて素敵なところです。
また、行ってみたいなぁ・・・
有坂さんもお元気そうで何よりです。
by カオール (2012-10-15 15:34) 

fumiko

カオールさん、コメントありがとうございました。
今月末には登美の丘の甲州も収穫するでしょうし、
チャンスがあれば、再訪なさってください。
ふふ、有坂女史ですね、とってもお元気です!
by fumiko (2012-10-15 21:03) 

toki

どうもご無沙汰です。

たくさんぶどうがなってますね。
甲州はワインの産地なのですね!!
美味しいのかなぁ~

by toki (2012-10-15 21:10) 

fumiko

tokiさん、日本の甲州は世界からも注目されはじめています。
和食人気もあるので、とても良い傾向です。
by fumiko (2012-10-18 12:23) 

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