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6月のシャンパン編はアンリオにフォーカス! [オープンカレッジ]

春期講座の最終回(6月)はアンシャンテルール1998をリリースしたアンリオにフォーカスしてみました。今年からメゾン&ドメーヌアンリオ アンバサダー制度がスタートし、6月中旬から初代大使の大越基裕ソムリエはフランス入りしていた由。現地で見聞した情報はファインズさんがfacebookで随時発信していくそうです。

シャンパン編でアンリオにフォーカスするのは2009年1月以来になりますが、前回は古酒の醍醐味を実感することができました。過去ブログに創業200周年を祝う夕べも挿入してありますで、アンリオの凄さの一端がおわかりいただけると思います。

レギュラーサイズとマグナムサイズの比較試飲で
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画像左から順に第1フライト~第3フライトに分けてアイテムを供出

アンリオの個性&特徴
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自社畑:27ha、栽培品種:ピノ・ノワールとシャルドネ
ピノ・ノワールはモンターニュ・ド・ランスの北側、北向きの斜面の畑で栽培。シャルドネはアンリオにとっての要シュイイを中心に、石灰質土壌の、特に涼しい区画で栽培。主な4つの畑の特長は、
マイィ(北向き)グレープフルーツなどの柑橘系果実を思わせるニュアンス、フレッシュでフルーティーな味わい、長期熟成のポテンシャルを表現できる畑
ヴェルズネイ(東向き)西からの厳しい風から守られた土地で、リッチで複雑、長い余韻。アンリオのシャンパンの骨格を形成するのに欠かせない要素を備えた畑
シュイィ(北向き)酸とミネラル感、長期熟成に耐える驚くべき余韻をもたらす真骨頂の畑、アンリオの歴史上重要な畑
アヴィーズ(東向き)エスニックなニュアンス、酸味豊かなレモンの香り、フィネスと骨格と力強さが表現できる畑

第1フライト
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#1:アンリオ ブリュット スーヴェラン
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ
価格:6100円(税抜)
過去にいくつかのメゾンの“容量違い”を試してきましたが、レギュラーサイズは流通面での回転が早いので、フレッシュな状態のものが多いようです。#1も同様で、グレープフルーツ等の柑橘系果実、キレの良いミネラル感、メゾンの顔らしいバランスの良さ

#2:同 
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ  
価格:13000円(税抜)
講座生23名中19名が「好み」と答えていた1本。熟成による香りの変化が顕著。色調は若々しいものの全体の印象はなめらかでグレープフルーツやハチミツ、ロースト香、口中全体に広がる旨味

講座終了後、ファインズさんに#2のデゴルジュマン時期について質問してみました。「2008年3月に輸入されたもので、デコルジュマンは2007年中頃だと思われます」との回答。#1のラベルと比較してみればわかりますが、これは旧ラベル。マグナムに関しては旧ラベルでの対応になっているようです。マグナムサイズで熟成させたシャンパンの瓶内での変化、落ち着きを知るのには良いサンプルだったと思います。

第2フライト
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#3:アンリオ  ブラン・ド・ブラン
主にコート・デ・ブランのシャルドネ(メニル・シュル・オジェ、アヴィズ、シュイイ、ヴェルチュ、モンテギュ、トレパイユ、エペルネ、ヴィトリー地区)を使用
品種:シャルドネ100%
価格:7500円(税抜)
『レカン』のお料理(ホワイトアスパラガスとズワイ蟹、キャビア添え)とこのブラン・ド・ブランを合わせた時に、大越アンバサダーは双方に共通する“酸の同調”について語っていましたが、口中で早い段階から広がってくる酸味がアンリオの個性ですね。レモンを使うと良く合います。

#4:同
品種:シャルドネ100%
価格:15400円(税別)
芳醇な香り、ぶどうの生地の良さと酸味のメリハリ感、なめらかでボディがあり、心地良く続く余韻が魅力

第3フライト
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#5:アンリオ キュべ・アンシャンテルール1998
モンターニュ・ド・ランス(マイイ、ヴェルジ、ヴェルズネイ)、コート・デ・ブラン(メニル・シュル・オジェ、アヴィズ、シュイイ)のぶどうを使用
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ各50%
価格:23000円(税抜)
完熟した果実の香り、柑橘系コンフィの風味、ナッツやハチミツ、モカのニュアンス、余韻に感じる軽いビター感

#6:アンリオ キュべ・アンシャンテルール1995
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ各50%
価格:23000円(税別)
素晴らしいの一言! 長期熟成を経たアンリオの姿、ここにあり! 2009年にテイスティングした時にもナッツの風味やロースト香を感じましたが、3年を経て、より複雑味、旨味が増していました。

番外編南フランスのジェルブレと合わせて
講座生の皆さんに、つかの間、マリア―ジュの協力をしていただきました。
アペリティフの日@東京会場のブースで、大塚製薬(株)扱いの栄養食品ブランド、南仏の『ジェルブレ』と出会ったことから、シャンパン講座で試してみることに。この日はシャンパーニュ地方のチーズ『ラングル』と、ジェルブレにつけて楽しめる(であろうと)マスカルポーネも揃えてのチャレンジです。

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フランス語のジャーム(胚芽)とブレ(小麦)からなるジェルブレ

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左から順に(1)全粒粉 (2)レーズン (3)ハチミツ&セサミ (4)イチジク&ブラン (5)レーズン&ヘーゼルナッツの5種類を準備

ジェルブレ単独の味わいに対しては(1)香ばしさ (2)レーズンの旨味 (3)サクサク感 (4)イチジクの甘味 (5)しっとり感 という評価があり、■朝食で食べたい ■牛乳やカフェオレと一緒に ■小麦の風味が良い等の意見が出ていました。

シャンパンとの相性では、個人的には(5)のレーズン&ヘーゼルナッツにマスカルポーネをつけて#6のアンシャンテルール1995と合わせたものが好みでした。なんとも贅沢な組み合わせです。講座生の皆さんからも(5)レーズン&ヘーゼルナッツと#2#6 の組み合わせが良いとの回答が多く、(1)の全粒粉と#2、(2)レーズンと#4、(3)ハチミツ&セサミと#2#4、(4)イチジク&ブランと#6あたりに好意的な評価が出ていました。マグナムサイズや熟成を経たシャンパンの包容力を感じた実験になりました。

ジェルブレを朝食でいただくならカフェオーレで、夕方のアペリティフの時間なら、チーズを添えて(マスカルポーネはイイですよ)スティルワインやスパークリングワインで楽しめます。(2)のレーズンはロゼワインで試したいと思いました。いろいろな組み合わせが連想できますし、オレンジ色のパッケージも元気カラーで、健康食品のジェルブレに良く似合っていると思います。
大塚製薬(株)ニュートラシューティカルズ事業部のNishikawaさん、貴重なサンプル、ありがとうございました!

7月のシャンパン講座では定番の回に加えて、franc de pied(自根)のピノ・ノワールから素晴らしいシャンパンを造っているニコラ・マイヤールさんをお迎えしてのシャンパン編特別講座がありますし、7月12日には某有名メゾン主催で素敵なアイテム発表もあるので、中味の濃いシャンパンライフを満喫できそうです。リポートを楽しみにしていてください!
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miumiu

アンリオ、良いですね。先月、自分への御褒美にチョッと良いのを買いました。ヴィンテージは何年だったか…?
開けるの楽しみです。
マイヤールさんの講座レポも楽しみにしてます!
by miumiu (2012-07-11 01:10) 

fumiko

miumiuさん
アンシャンテルールなら95、ミレジメ2003も良いです。
何年ヴィンテージをゲットなさったのかな?
マイヤールさんには台木と自根のシャンパンの味わいの違いを
しっかり聞いてみます。
95と05の10年違いの比較もとっても楽しみなんです♪
by fumiko (2012-07-11 12:31) 

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