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<PartⅠ> 映画とワインの小粋な関係@米子セミナーからパワースポットの出雲大社まで [映画でワイン・レッスン]

久しぶりの鳥取&島根でした。
6月5日に(社)日本ソムリエ協会中国支部の例会セミナー@ホテルサンルート米子があり、映画とワインの小粋な関係というタイトルでお話をさせていただきました。

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セミナー会場に入ると、協会の岸本吉史鳥取地区長のご配慮が!
先月24日に行われたシャンパーニュのオフィシエ叙任式典の画像を取り込んで、米子セミナーにご参加くださった皆さまにその旨、紹介してくださったのです。本当にありがとうございます!

2つの映画を対比しながら
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シャンパンを含む6アイテムを試飲しながらのワイン・レッスン

(左から供出順に)
第1フライト オペラも大事な要素!
#1:プリティ・ウーマン/モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル
協賛:MHD ディアジオ モエ ヘネシー
イチゴとシャンパンのシーンに登場しています。アメリカ産のイチゴだと固くて苦みを感じますが、日本のとちおとめやあまおうならうまく合います。映画のオペラシーンは要チェックで、ここでは『椿姫』が使われています。椿姫は高級娼婦、ジュリア・ロバーツ演じるヴィヴィアンは売春婦なのですが、監督の意図は・・・。この映画の3年前に作られた『月の輝く夜に』にもオペラシーンがあり、面白い位に比較できます。今回それをしてみました。
モエ・エ・シャンドンはレストランの定番であり、モエグループは世界№1の輸出量を誇っています!

#2:月の輝く夜に/マム コルドン・ルージュ・ブリュット 
協賛:ペルノ・リカール・ジャパン
最初にハーフサイズが登場します。この時は「スプマンテ」と呼んでいました。フルートグラスにシャンパンを注いで角砂糖を1個入れて~ダブルバブル! シャンパンカクテルの出来上がりです。私の大好きな映画『カサブランカ』にもマムが登場しています、あの名セリフと一緒に! 軽快で爽快な味わいのシャンパンです

第2フライト 同メゾンの格違いのシャンパン登場
#3:ファースト・ワイン・クラブ/ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ
協賛:エノテカ
仲良し4人組の大学卒業の日、祝杯用に選んだのはブリュット・プルミエ。学生なのでここでは紙コップでしたが、20年後のわけありの再会で、女優になったエリース(ゴールディ・ホーン)の家で乾杯したのはクリスタル、セレブ愛飲のシャンパンです! 2種のランク違いのシャンパンを使う監督には敬意を払います! ブリュット・プルミエは樽でストックしているリザーブ・ワインの使い方が絶妙、奥行きのあるシャンパンです

#4:ニキータ/テタンジェ ブリュット・レゼルヴ 
協賛:日本リカー
裏組織の暗殺者として新たな人生を歩むことになるニキータは女性としてのたしなみや武術の特訓を受けています。入所3年目の誕生日、上司のボブに誘われて初めて外出することに。そこで飲むのは力強さと繊細さを持ち合わせたテタンジェのミレジメ。後半、市井(しせい)の人として愛するマルコと生活しているニキータの新居に叔父さんと称してボブが訪問する場面には格違いのシャンパンと花が登場! 気軽に楽しめるブリュット・レゼルブが使われていました。

第3フライト 米・仏のピノ&試飲シーン
#5:肉体の悪魔/ポマール ドメーヌ・ロブレ・モノ Ier レ・ザルヴレ2008 
一部協賛:飯田
1947年の作品、36歳でこの世を去ったジェラール・フィリップが高校生役を演じています。切手のコレクションを売ってお金を手に入れたフランソワ(J・フィリップ)はマルトと食事に出かけます。そこで注文するのはポマール。年上のマルトは「ワインがコルクくさい」とクレームをつけて・・・。

原作にはこのシーンはありませんし、主人公にもフランソワという名前はついていませんが、古き良き時代のテイスティングシーンとワイン界を混乱させているコルク臭という言葉がこの映画に出ていること自体すごいです。当日のワインはコルク臭とは無縁の赤い果実を彷彿とさせる香りと旨味がたっぷりつまったポマールでした。

#6:サイドウェイ/ヒッチング・ポスト コルク・ダンサー PN サンタ・バーバラ・カウンティ2009 
協賛:ワイン・イン・スタイル
国語教師のマイケルと落ち目の役者ジャックが1週間の予定でサンタ・バーバラでワインツアーを楽しむストーリーで、実在のワイナリーやレストランが登場しています。全編ワイン満載ですが、今回はブエルトンにある『ピッチング・ポスト』にフォーカス。映画にはフラッグシップのハイライナーが出ています。セミナーではコルク・ダンサーを供出。凝縮感があり、果実味豊かなピノでした!

『月の輝く夜に』に出てくるロブマイヤーのシャンデリア
『月の輝く夜に』でアカデミー主演女優賞をゲットしたシェールの変身ぶりにはホント惚れ惚れします。この映画にはオペラ『ラ・ボエーム』が登場します。映画のアクセントになっているので、冒頭シーンから歌劇場でのオペラシーンに至るまでの組み立ては実に見事です!

ロレッタ(シェール)がロニー(ニコラス・ケイジ)と待ち合わせる場所は歌劇場の大噴水の前、その奥にきらびやかなシャンデリアが見えています。劇場内に入ったふたりの頭上で、また、オペラ開始前にもシャンデリアが大写しになります。

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メトロポリタン歌劇場のシャンデリアはロブマイヤーの4代目ハンス・ハラルト・ラートがアメリカからの要請を受けて作りました。制作当時は模型を作るための材料が思うように入手できず、苦労して見つけてきたのがジャガイモとスポーク(自転車の車輪の輪に向かって出ている放射状の棒)

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1966年に歌劇場に無事に納められたシャンデリア、本当にきらびやかです。
ジャガイモとスポークの模型のイメージ、おわかりになりますよね

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セミナー中の私の手の先にあるものは・・・

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オーストリアのロブマイヤー本店で見つけて、思わず購入してしまったイヤー・クリップ。これは歌劇場のシャンデリアをモデルにして作成されたものです。映画とワインにまつわる話題として、当日は身に着けて、お話させていただきました。私の基本Non Solo Vino ! (ワインだけじゃない! )の表現の1つです。ワインをベースにして映画のなかのオペラ、文化、芸術まで幅広い意味での楽しみ方ができれば最高だと思っています。

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セミナーでは皆さまからの感想等も伺いながら進めさせていただきました。

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セミナー後には会場後方にブースを設けての試飲コーナーがありました。ご協賛いただいた日本リカー様は試飲会場にもブースがあり、テタンジェの飾り付けをしていました。ワインクーラーのイラストはシャンパーニュ伯爵(チボー4世)です。テタンジェのプレスティージ『コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン』のボトルネックのラベルにもその姿は印字されていますね。
試飲ブースには、三国ワイン、飯田、フードライナー、サントリー各社様の出展がありました。

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講演が終わってからは女子会のノリになって(笑)
米子は美人が多いのですね、皆さま、本当にありがとうございました!

(社)日本ソムリエ協会中国支部の場合は、岡山県から枝廣副支部長、広島県から増山さんと内田さん、島根県から川中さんといった具合に、支部役員が近県から移動してセミナーをサポートしてくださいました。地元の岸本さんには機器の操作やカメラマン役もお願いしました。支部役員の皆さま、ありがとうございました。
お忙しい折にもかかわらず、セミナーにご参加くださいました皆さま、本当にありがとうございます!

『プース・キャフェ』の坪倉完洋さんには初版本を活用していただいているようで嬉しかったです。
〆のシャンパンを愉しませてくださった『ロコズ・バー』の原ひろこさん~感謝です。
またの再会を楽しみにしています!  皆さまにたくさんの感謝を込めて!





出雲大社ではパワーの応援が・・・
明けて6日、鳥取&島根地方は快晴でした
午前中は自分へのご苦労さん(笑)の意味で、パワースポットの出雲大社へ!!
岸本鳥取地区長の公休日(合わせてくださったことに感謝!)ということで、案内をお願いしました。

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君が代の歌詞にある“さざれ石”なんですね

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さざれ石は長い年月の間に溶解した石灰石が多くの小石を集結して次第に大きく生長したもの
おめでたいことの象徴としてとらえられています

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出雲大社の御祭神大國主大神は幸魂奇魂(さきみたま くしみたま)の“おかげ”をいただき、
神性を養われて、「ムスビの大神」となられたそうです

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御本殿は平成の大遷宮御修造中、茶色の部分が屋根

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(左)屋根の檜皮茸の模型で全体で64万枚使われるとか
(右)因幡の白うさぎ伝説の像、うさぎの目線に力がありますね

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撮影する時に人の姿が入るのがあまり好きではないので、御仮殿を撮る時も、「誰もいない画像が撮りたいなぁ、でもここでは無理だよね」と岸本さんに話かけながら、レンズを覗いていると・・・参拝者が何人もいらっしゃったのですが、波が引くようにひとり、ふたりと消えて~その間1分足らずで、この画像になりました!
岸本さんから「何かしましたか?」と聞かれ、心で念じたことは伝えましたが、これは自分でもサプライズ!

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大鳥居に向かう道で・・・2組の男女がこちらに歩いてくるのが見えました。「う~ん、このまま歩いていると、人の姿は入ってしまう」と岸本さんに語りかけてまもなく・・・右側にいらしたおふたりが突然右折! えっ、姿が見えない!! 左側の方たちは(ちいさな社があったのでしょうか)頭を下げて参拝しているように見えましたが、彼らも左折して姿が見えなくなりました、びっくり!

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前方にはどなたの姿もありません!  
岸本さんから「また、念じましたね」と言われましたが、
出雲大社ではとても不思議な感覚がありました。

そして・・・もう1枚。大鳥居を撮った時に写っていた謎のもの! 
これは大事にしまっておくことにします。
出雲大社からは素晴らしい力をいただきました。本当にありがとうございます!
パワースポットを案内してくださった岸本さんにも、こころから感謝です!!

この後、元気パワーいっぱいでワイナリー奥出雲葡萄園に向かいました。
安倍紀夫ワイナリー長にお目にかかるのが楽しみ!
(PartⅡで)
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gillman

出雲大社、ぼくも好きです。時を経た白木の感じがとても新鮮でいいですね。一度先生の映画とワインのお話うかがいたいです。
by gillman (2012-06-13 20:06) 

fumiko

gillmanさん

±の波動を感じる性質なのですが、
出雲大社ではきれいな力強いプラスのパワーを感じました。
「時を経た」の表現通り、あの空気感は本当に素晴らしいです。
gillman怪獣が登場しない、ワインが出てくる映画の話ですね(笑)
by fumiko (2012-06-14 08:59) 

岡本梨乃

楽しく、素敵な例会でした♬ワインの楽しみをまた発見できました。
お家でシェールの映画をみて余韻に浸ってます。
ありがとうございました。

by 岡本梨乃 (2012-06-14 13:58) 

fumiko

岡本 梨乃さま、コメント、ありがとうございました!
皆さまの楽しそうな様子を感じて、
私もルンルン気分でお話を進めることができました。
『月の輝く夜に』のシェールは最高ですよね。
ワインの輪が広がって、私も本当に嬉しいです。
またお目にかかれることを楽しみにしています!!

by fumiko (2012-06-14 23:58) 

hako

遅ればせながら、美女群団と泡群団と、出雲大社と
素晴らしい画を、堪能しました。
by hako (2012-07-18 23:32) 

fumiko

hakoさん、チェック&コメントありがとうございます。
出雲大社の空気感、素晴らしかったです、また行きたいです!!
by fumiko (2012-07-20 02:05) 

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