SSブログ

ノン・ドザージュの第2弾はクリストフ・ミニョンを中心にして [オープンカレッジ]

[かわいい]追記(2011年8月19日)
今週(8月第3週)の産経EX【ワインのこころ】のタイトルは繊細さがわかる日本人向けのシャンパンです。シャンパンのノン・ドゼをテーマにしました。

昨年秋のボーヌ訪問の折、現地在住のジャーナリスト熊田有希子さんがおっしゃっていた「フランスではノン・ドゼを飲む時、相手を選びます」という言葉がずっと気になっていました。熊田さんから「ノン・ドゼを飲む時は、既にノン・ドゼを飲んだことのある人、相当シャンパーニュを飲んだ経験がありワインとしてのシャンパーニュを見極められそうな人、それほどシャンパーニュを飲んだ経験がなくても普段から高級レストランに通い、薄いと言われそうな味つけの裏にある素材の違いが理解できる人、以上のような人たちでないと、満足していただけない可能性が高くなります。(グラス1杯飲み干せない方も…)」というお答えをいただき、EXで再考しました。


夏期講座のシャンパン編では昨年8月に続いてノン・ドザージュに注目してみました。
.JPG
夏になるとノン・ドザージュを探究したくなってしまう性格みたいです(笑)
昨年は以下のブログにある6アイテムを比較しました。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2010-08-06-1

IMG_0357 .JPG
第2弾はピノ・ムニエから秀逸なシャンパンを造り出しているクリストフ・ミニョンが中心
同メゾンはマルヌ渓谷の中央部南側フェスティニーの地に6.5haの自社ぶどう園を所有するRM
輸入元:木下インターナショナル

#1:トロワジェーム・ミレネール
#2:エクストラ・ブリュット
#3:ミレジム ブリュット・ナチュール2005
#4:エクセレンス(クー・ド・フードル)

IMG_0352 .JPG
造りの巧さでは定評あるデュヴァル・ルロワ#5のエクストラ・ブリュット(ドザージュ4.9g/L以下)と、
日本上陸したばかりのド・スーザ#6のキュヴェ・デ・コダリー(ドザージュ0g/L)を仲間に入れました。

第1フライト
#5デュヴァル・ルロワ エクストラ・ブリュット
糖分添加の規定は0~6g/L
ぶどう品種:シャルドネ100% ぶどう畑:ヴェルテュ
ドザージュ:4.9 g/L以下 
熟成:3年
丁寧な造りのシャンパン、凝縮感があり、温度の変化を体感することでその力量を感じます。
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ

#2クリストフ・ミニョン エクストラ・ブリュット
糖分添加の規定は0~6g/L
ぶどう品種:ピノ・ムニエ100%
ぶどう畑:レ・ヴァレンヌ40%、レ・ロントゥール20%、ラ・バリエール40%(平均樹齢35年)
デゴルジュマン:2010年5月31日
ドザージュ:3g/L
熟成:24ヶ月
ブリオッシュやロースト香、ミネラル、中盤から酸の印象、生地のきれいさを感じる1本

#6ド・スーザ キュヴェ・デ・コダリー
ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ エクストラ・ブリュット
ぶどう品種:シャルドネ100%、 ぶどう畑:アヴィズ(50年以上の古樹)
デゴルジュマン:2010年1月22日
ドザージュ:0g/L
熟成:48ヶ月
満を持して生産し始めたノン・ドゼ(エクストラ・ブリュット表示)、口中でのふくらみあり
デゴルジュしてから6ヶ月以上経っていましたが、いつものキュヴェ・デ・コダリーより少し落ち着きがない印象でした。ピュアできれいな酸は言うに及ばずなので、3ヶ月後に再度挑戦したい気分
輸入元:中島董商店

#3クリストフ・ミニョン ミレジム ブリュット・ナチュール2005
糖分添加の規定は0~3g/L以下
ぶどう品種:ピノ・ムニエ100%  ぶどう畑:レ・ブルース(平均樹齢45年)
デゴルジュマン:2010年6月15日
ドザージュ:0g/L
熟成:40ヶ月
ピノ・ムニエ100%でここまで精緻なシャンパンができるのかと感嘆。ドライな味わいながら、旨味があるので、温度変化(8度から14度くらい)でさまざまな表情が楽しめます。

IMG_0359 .JPG
最左と右から2つ目がブラン・ド・ブラン(白ぶどうのみ)
左から2つ目と最右がブランド・ノ・ワール(黒ぶどうのみ)
正面から見ると色調の違いを感じ取ることができます。

第2フライト
IMG_0355  .JPGIMG_0363.JPG
#1:クリストフ・ミニョン トロワジェーム・ミレネール
ぶどう品種:ピノ・ムニエ50%、シャルドネ50%
ぶどう畑:ル・シュマン・ブラン&ル・クロ・デ・グラヴィエ各50% (平均樹齢25年)
デゴルジュマン:2010年3月19日
ドザージュ:7g/L 
熟成:24ヶ月
ビオロジックで栽培したサトウキビで作った砂糖をドザージュに使用
ピノ・ムニエに由来するフラワリーさ、フルーティーで素直な味わい、万人に好感を持たれるNV

#4:クリストフ・ミニョン エクセレンス(クー・ド・フードル)
ぶどう品種:ピノ・ムニエ100%(平均樹齢30年)
ビオディナミ農法で栽培したぶどうは圧搾後、5000Lの新樽の大樽で発酵・熟成。
生産量大樽1本分500ケース(12本入)
ドザージュ:4g/L
やさしい木香、ミネラル感、熟成香、口中での厚みあり、長い余韻

ノン・ドザージュ考察
なぜかドザージュが0g/Lでも、ブリュット・ナチュールではなく、エクストラ・ブリュットで表示しているメゾンが多いように感じます。メゾンのオーナーに改めて質問したことはないのですが、ノン・ドゼがまだトレンドではないフランスのワイン市場を考えての判断なのか? それともエクストラ・ブリュット表示のほうが糖分添加の幅(0~6g/L)が広いからなのか? 確認してみたい事柄です。

講座では2回にわたってノン・ドゼのシャンパンを体験してきました。
「ベースになるワイン、その生地のきれいさが通常のシャンパン以上に重要」ということを実感しています。少しでも雑味があれば苦味が出るので、まさに真剣勝負の世界。それだけにメゾンの力量が出て面白いとも言えます。ポル・ロジェが3年の歳月を費やして完成させたピュアは良例、ベースワインは本当にきれいです。
日本ではノン・ドゼの評価が高く、ノン・ドゼを好むワインラバーが多いと思います。
食通のために造られたノン・ドゼを食事と合わせる時のポイントは素材、いつも以上に素材の良さが大事、そのように感じています。



[プレゼント]青木冨美子の公式blogお薦めワイン




nice!(11)  コメント(3)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 3

fumiko

xml_xslさん、早々のチェック、ありがとうございました!

にょにょさん、たくさんのnice、感謝です。

Winoさん、fumiのキリ番2300、ありがとうございました。
次回は是非2350を踏んでください(笑)
by fumiko (2011-08-16 09:51) 

vientre-dolor

キレイなひまわり!^^
by vientre-dolor (2011-08-16 13:27) 

fumiko

vientre-dolorさん
ひまわりの花を見てると元気になれますよね♪

ほりけんさん、ありがとうございました!

ぼんぼちぼちぼちさん、チェック、感謝です♪

ChinchikoPapaさん、チェックありがとうございます!

tsworkingさん、nice、ありがとうございます!

shin.soinさん、お変わりございませんか!
by fumiko (2011-08-18 00:43) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0