春期講座の2回目は『クロ・デ・ゴワセ』を含むフィリポナ6アイテムにフォーカス [オープンカレッジ]
明日6日からオープンカレッジの7月開講夏期講座の一般受付が始まります。
ひとりでも多くの泡好きさんを増やしたいので、今回は「シャンパン編（マスターコース）」と「スパークリング編（ベーシックコース）」の2講座を考えています。電力不足の影響もあり、暑さ対策も考えなければならない時期なので、“泡でスカッと爽快に”決めてみたいと思います。
また、10月からの秋期課外講座では剣持春夫マスターソムリエとの話題満載スペインに特化したコラボレーション＠赤坂サカス「ビキニ」を計画しています。ワインに関してはいつも通りのサプライズもあります。こちらは募集開始までまだ3ヶ月程ありますので、気長にお待ちくださ～い。
さて春期講座の第2回シャンパン講座では新輸入元FICwine扱いの名門フィリポナの6アイテムにフォーカスしてみました。詳細なテクニカルデータもいただきましたので記載しておきます。
講座では左から2本ずつ、第１フライト、第2フライト、第３フライトの順で供出
第1フライト
(1) ロワイヤル レゼルヴ ノン・ドゼNV
デゴルジュマン：2008年10 月
ドザージュ：0g/L MLFしていません
ぶどう品種：PN40~50% CH30~35％ PM15~25% リザーブワイン25～40％
（２）ロワイヤル レゼルヴ ブリュットNV
デゴルジュマン：2008年9月
ドザージュ：8~9g/L MLFしていません
ぶどう品種：PN40~50% CH30~35％ PM15~25% リザーブワイン25～40％
シャンパン・メゾンにおけるノン・ドゼの造り方には2種類あります。
フィリポナやアヤラのように基本的にNVにドザージュ添加をしないで造るスタイルとポル・ロジェのようにノン・ドゼ用のぶどうをセレクトして造るスタイルです。レゼルヴには『クロ・デ・ゴワセ』で収穫されたワインが少量加えられているせいか、バランスの良さは秀逸。グラス内の温度が上がっても安定している状態は見事。ノン・ドゼを味わった時に生地の良さを実感しました。
第２フライト
（３）レゼルヴ ロゼ ブリュットNV
デゴルジュマン：2007年9月
ドザージュ：9g/L MLFしています
ぶどう品種：PN40~50% CH30~35％ PM15~25% リザーブワイン25～40％
（４）キューヴェ1522 プルミエ クリュ ロゼ2002 エクストラ・ブリュット
デゴルジュマン：2009年7月
ドザージュ：４g/L MLFしていません
ぶどう品種：PN54%（アイ村GC）、８％（マレイユ・シュール・アイ村PC）
CH38％（コート・デ・ブランGC）
（３）は講座後、思わず注文してしまったロゼ。なめらかでバランス良し、酸がきわめてきれい。
（４）に表示してある1522年はフィリポナ家がシャンパーニュ地方のアイ村に定住した年にちなんで命名。50％のワインは樽熟成を行い、MLFをしていない＆ドザージュ量4g/Lにより、口中ではかなりドライな印象
第３フライト
フィリポナ社は単一畑「クロ・デ・ゴワセ（ゴワセは重労働の意味）」を1935年に独占所有
（2007年3月訪問）
目の前はマルヌ川、畑にはシャルドネとピノ・ノワールが植えられています。この斜面はシャルドネ側
当日はあいにくの雨降りでしたが、降雨のよる土砂の流出を防ぐため、畑の表面には樹くずがまかれています。最上部にのぼると息切れしそうになりますよ！
（５）レゼルヴ ミレジメ ブリュット2000
デゴルジュマン：2008年6月
ドザージュ：5g/L MLFしています
ぶどう品種：PN70%（アイ村GC＆マレイユ・シュール・アイ村PC）
CH30％（コート・デ・ブランGC）
（６）クロ・デ・ゴワセ2000
年間平均生産量 15,000本～20,000本の稀少シャンパン
デゴルジュマン：2008年8月
ドザージュ：4g/L MLFしていません
ぶどう品種：クロ・デ・ゴワセ畑のぶどう モノポール（単一畑）
PN70%は斜面45度の真南向きの畑（3.5ha）
CH30％ は斜面35度の南南東向き畑（2ha）
4年前の訪問時、フィリポナ社長は「太陽の光を受けたマルヌ川からの反射熱のおかげで、クロ・デ・ゴワセは他の畑より5～6日早くぶどうが収穫できます」とおっしゃっていました。
供出温度が8度程度だと酸の印象がはっきりしていてフレッシュさを感じますが、温度が上がる（10～12度）ことによってミネラル感、複雑味が広がり、様々な変化が楽しめるシャンパン。10年間の熟成による気泡も細やか。
メゾン・フィリポナの特徴
■フィリポナではシャルドネ100％のグラン・ブランとシュプリム以外は、ピノ・ノワールのブレンド比率が高いので、ボディしっかり、味わい深いワインスタイルになっています。
■収穫されたぶどうは発酵の後、7～10年寝かせたワイン（木樽で約80％MLF、残り20％はステンレスタンクで発酵させたワイン）をブレンドして、フィリポナスタイルを表現しています。
■ボトルにデゴルジュマンの年月を表示してます。
ひとりでも多くの泡好きさんを増やしたいので、今回は「シャンパン編（マスターコース）」と「スパークリング編（ベーシックコース）」の2講座を考えています。電力不足の影響もあり、暑さ対策も考えなければならない時期なので、“泡でスカッと爽快に”決めてみたいと思います。
また、10月からの秋期課外講座では剣持春夫マスターソムリエとの話題満載スペインに特化したコラボレーション＠赤坂サカス「ビキニ」を計画しています。ワインに関してはいつも通りのサプライズもあります。こちらは募集開始までまだ3ヶ月程ありますので、気長にお待ちくださ～い。
さて春期講座の第2回シャンパン講座では新輸入元FICwine扱いの名門フィリポナの6アイテムにフォーカスしてみました。詳細なテクニカルデータもいただきましたので記載しておきます。
講座では左から2本ずつ、第１フライト、第2フライト、第３フライトの順で供出
第1フライト
(1) ロワイヤル レゼルヴ ノン・ドゼNV
デゴルジュマン：2008年10 月
ドザージュ：0g/L MLFしていません
ぶどう品種：PN40~50% CH30~35％ PM15~25% リザーブワイン25～40％
（２）ロワイヤル レゼルヴ ブリュットNV
デゴルジュマン：2008年9月
ドザージュ：8~9g/L MLFしていません
ぶどう品種：PN40~50% CH30~35％ PM15~25% リザーブワイン25～40％
シャンパン・メゾンにおけるノン・ドゼの造り方には2種類あります。
フィリポナやアヤラのように基本的にNVにドザージュ添加をしないで造るスタイルとポル・ロジェのようにノン・ドゼ用のぶどうをセレクトして造るスタイルです。レゼルヴには『クロ・デ・ゴワセ』で収穫されたワインが少量加えられているせいか、バランスの良さは秀逸。グラス内の温度が上がっても安定している状態は見事。ノン・ドゼを味わった時に生地の良さを実感しました。
第２フライト
（３）レゼルヴ ロゼ ブリュットNV
デゴルジュマン：2007年9月
ドザージュ：9g/L MLFしています
ぶどう品種：PN40~50% CH30~35％ PM15~25% リザーブワイン25～40％
（４）キューヴェ1522 プルミエ クリュ ロゼ2002 エクストラ・ブリュット
デゴルジュマン：2009年7月
ドザージュ：４g/L MLFしていません
ぶどう品種：PN54%（アイ村GC）、８％（マレイユ・シュール・アイ村PC）
CH38％（コート・デ・ブランGC）
（３）は講座後、思わず注文してしまったロゼ。なめらかでバランス良し、酸がきわめてきれい。
（４）に表示してある1522年はフィリポナ家がシャンパーニュ地方のアイ村に定住した年にちなんで命名。50％のワインは樽熟成を行い、MLFをしていない＆ドザージュ量4g/Lにより、口中ではかなりドライな印象
第３フライト
フィリポナ社は単一畑「クロ・デ・ゴワセ（ゴワセは重労働の意味）」を1935年に独占所有
（2007年3月訪問）
目の前はマルヌ川、畑にはシャルドネとピノ・ノワールが植えられています。この斜面はシャルドネ側
当日はあいにくの雨降りでしたが、降雨のよる土砂の流出を防ぐため、畑の表面には樹くずがまかれています。最上部にのぼると息切れしそうになりますよ！
（５）レゼルヴ ミレジメ ブリュット2000
デゴルジュマン：2008年6月
ドザージュ：5g/L MLFしています
ぶどう品種：PN70%（アイ村GC＆マレイユ・シュール・アイ村PC）
CH30％（コート・デ・ブランGC）
（６）クロ・デ・ゴワセ2000
年間平均生産量 15,000本～20,000本の稀少シャンパン
デゴルジュマン：2008年8月
ドザージュ：4g/L MLFしていません
ぶどう品種：クロ・デ・ゴワセ畑のぶどう モノポール（単一畑）
PN70%は斜面45度の真南向きの畑（3.5ha）
CH30％ は斜面35度の南南東向き畑（2ha）
4年前の訪問時、フィリポナ社長は「太陽の光を受けたマルヌ川からの反射熱のおかげで、クロ・デ・ゴワセは他の畑より5～6日早くぶどうが収穫できます」とおっしゃっていました。
供出温度が8度程度だと酸の印象がはっきりしていてフレッシュさを感じますが、温度が上がる（10～12度）ことによってミネラル感、複雑味が広がり、様々な変化が楽しめるシャンパン。10年間の熟成による気泡も細やか。
メゾン・フィリポナの特徴
■フィリポナではシャルドネ100％のグラン・ブランとシュプリム以外は、ピノ・ノワールのブレンド比率が高いので、ボディしっかり、味わい深いワインスタイルになっています。
■収穫されたぶどうは発酵の後、7～10年寝かせたワイン（木樽で約80％MLF、残り20％はステンレスタンクで発酵させたワイン）をブレンドして、フィリポナスタイルを表現しています。
■ボトルにデゴルジュマンの年月を表示してます。
QRコード
’おせわになります。’
当日は、ＭＬＦの＋・－の見極めとドサージュが一体如何程かを注意深くTeistingする（出来る）様にご指導を賜りました。
『レゼルブ ロゼ ブリュット NV』が一番印象に残りました。
非常にキメの細かな泡が活発に見て取れました。
素敵なアプリコット ローズColarで；美味しい♪ヨ、確かに呼び掛けて参りました。
樽香が立ち上り、まろやか且つ余韻が長く大変に華やかで
Powerfulで御座いました。
”ご馳走様でした。”
夏季講座の申し込みをお陰様で無事、完了を致しました。
有難う存じます。引き続き宜しくお願いを申し上げます。
by ぴーターぱん (2011-06-06 20:36)
親愛なるぴーターぱんさん、ご丁寧なるコメント感謝です。
シャンパン試飲能力（気泡の奏でる音を聞きわける聴覚も！）に、
優れていらっしゃるぴー様にお褒めいただき光栄です。
アプリコットカラーのロゼは食事に合わせて楽しみたいですよね。
今度Try~
夏季のシャンパン編はお蔭様で早々にキャンセル待ちになりました。
あとはスパークリング編で泡好きさんを集めないと！！
tsworkingさん、チェックありがとうございます！
micheさん、体調はいかがですか？ 泡で元気に！！
ChinchikoPapaさん、チェック、感謝です！
Winoさん、今度フィリポナのロゼをお試しください～
vientre-dolorさん、いつもありがとうございます！
by fumiko (2011-06-07 19:42)
Shin.Sionさん、チェック、ありがとうございました！
by fumiko (2011-06-07 23:40)
剣持さんの会がチョー気になります！
by えめぞ〜 (2011-06-09 23:42)
えめぞ～さん、おはようございます。
ワインは６アイテム、１９６０年代の赤ワインも考えております。
これは剣持マスターソムリエのこだわりのワインです！
ジョエル・ロブションのシェフソムリエ時代とはまた違ったイメージの、
剣持さんと対面なさってくださ～い。破格の会ですよ！
ぼんぼちぼちぼちさん、nice、ありがとうございます！
にょにょさん、チェックありがとうございました！
by fumiko (2011-06-10 08:55)
最近晩酌をビールから赤ワインに変えました。さっきボルドーの赤が12本届きましたが、いつ頃までもちますか。ワインのことは良くわからないのでfumikoさんのこのブログで勉強させてください。
最近、立て続けに気に入っていたリーデルのワイングラスを2つも割ってしまいちょっとへこんでます。カミさんの言によると、歳をとると手元が危ないから仕方ないそうですが…
by gillman (2011-06-13 11:54)
フィリポナ、いいですね～。新しい輸入元も決まったのですね。安心しました。
カレッジはなかなか復活できませんが、秋の課外には是非。
by miumiu (2011-06-16 01:21)
gillmanさん、赤ワインの晩酌はいかがですか？
グラスも飲んだ日はそのままで、翌日ゆっくり洗ってくださ～い
miumiuさんは以前のトップレンジ比較の時に、
クロ・デ・ゴワセにぞっこんでしたよね。
今回、私はロゼがとても気に入りました。
秋の課外講座＠ビキニ、スペインワインの醍醐味をenjoyしましょう♪
kojiさん、チェックありがとうございました！
今造ROWING TEAMさん、nice、thanksです！
くらいふさん、チェック、ありがとうございました！
suzuranさん、チェック、ありがとうございました！
by fumiko (2011-06-20 01:11)
ゴワセ、語感が良いですねぇ、斜面45度は、スキーだったら
ほとんど垂直に感じる角度です。35度でも凄いです。
苦労して摘まれたブドウには当然ながら愛着が沸くものと思います。
by hako (2011-06-21 21:12)
hakoさん、チェック＆コメント、ありがとうございました！
おっしゃる通り、凄い斜面で、階段も急ですよ～
クロ・デ・ゴワセは素晴らしいシャンパンです！
by fumiko (2011-06-22 19:36)