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Chランシュ・バージュのジャン・シャルル・カーズ当主と石塚秀哉氏 by エノテカ [来日したワイン生産者&関係者]

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シャトー・ランシュ・バージュのセカンドラベル『エコー・ド・ランシュ・バージュ』新登場!
“エコー”の名はギリシャ神話に出てくる森のニンフ(妖精)に由来しています。
従来『シャトー・オー・バージュ・アヴルー(1975年から生産)』と呼ばれていたワインを改名
新樽は使わず、果実味や熟成感を大事にしたワイン。

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フランスから4代目ジャン・シャルル・カーズ氏とパリ『プティ・ヴェルド』のオ-ナーソムリエ石塚秀哉氏が来日、カーズ氏にとってエコーを披露するのは今回が初めてであり、日本市場が世界初のお披露目となりました。熟したぶどうからバランスの取れたワインを造るのがフィロソフィーとのこと。

同行していた石塚氏を「私のボディガード」と紹介したカーズ氏。それを受けて「1991年から2001年までの10年間、ランシュ・バージュが所有するオーベルジュ『コルディアン・バージュ』で、ミシュランの星なしから二つ星取得までの時期在籍できたことはとても貴重な機会であり、私ほどボルドーワインを飲み、ブルゴーニュワインを飲んでいない両極端のソムリエはいないと思います」と石塚氏。

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エノテカ主催のシャトー・ランシュ・バージュ・スペシャル・テイスティングでは左から
#1:2008 ブランド・ランシュバージュ
ぶどう品種:セミヨン50%、SB45%、ミュスカデル5%
#2:2008 エコー・ド・ランシュ・バージュ
ぶどう品種:CS52%、ME10%、CF38%
#3:2008 シャトー・ド・ランシュ・バージュ
ぶどう品種:CS78%、ME7%、CF13%、PV2%
#4:2007 上同
ぶどう品種:CS75%、ME15%、CF7%、PV2%
#5:2004 上同
ぶどう品種:CS84%、ME9%、CF2%、PV2%
#6:2000 上同
ぶどう品種:CS73%、ME15%、CF10%、PV2%

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「オフ・ヴィンテージに関して、ランシュ・バージュは他のシャトーより数段素晴らしいものを造ります。80年代でいえば80年、84年、87年、90年代なら97年、今日の2004年や2007年もそうです」と述べていた石塚氏、以下コメントです。

#2:以前のセカンドワインはガツンとくるものがあり、媚びない印象だったが、エコーは樽香を感じさせないスマートな造りで綺麗にまとまっている。果実味が前面に出ていて飲みやすい。

#3:ランシュ・バージュの若いヴィンテージにはミント系の香りがあるのが特徴、2008年にもそれが出ている。渋味はあっても後味が心地良いので質の高いタンニンだし、酸味のバランスも良い。戻り香のほうに果実の要素を感じる。ポテンシャルがあり、ランシュ・バージュの特徴的な“香り”を学習するには最高の教材。

#4:2008年より熟成している。香りは華やかでインパクトがあり、タンニンもこなれている。香りはスパイシーさより、果実の熟成した感じが出ている。個性があるのに飲みやすいのはアルコールの質が高いからであり、2004年にそれを感じる。オフ・ヴィンテージながら2007のランシュ・バージュは素晴らしい。

#5:市場での評価が高かった2003と実際に秀逸な年2005の間にあるヴィンテージなので、隠れていたほうがよいと思うシャトーも多いが、ランシュ・バージュに限ってはそのようなことはなく上質。程良い酸味、味わいに熟成感があり、タンニンもきめ細かでアフターも良好。今飲んで美味しいし、熟成してからでも楽しめる。ランシュ・バージュのバッド・ヴィンテージは絶対に熟成する!

#6:まだ若く、思ったより熟成していない。2004年より熟成香は少なく、ボリューム感があり、タンニンはきめ細か。酸味は心地良く、後味も長い。ブラインドで出されたら2000年と言いきる自信はないし、ランシュ・バージュのヴィンテージ当てでも#6には2005年と言ってしまいそう。

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参加者の求めに応じてボトルにサインをするカーズ氏@二子玉川のエノテカショップ
※第1部ワインについてのお問い合わせはエノテカ株式会社(03)3280-6266まで

[るんるん]9月のフランス取材の最終日、『プティ・ヴェルド』に寄りました。連載中(毎木曜日掲載)のSANKEI EXPRESS『ワインのこころ』(12月23日付)に『日本人ソムリエが経営するパリの人気店』というタイトルでお店と石塚氏のことを書きました。
http://sankei-express.iza.ne.jp/blog/entry/2081602/






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輸入元アルカン主催のプレスランチョンでは三つ星の粋『ジョエル・ロブション』が会場。
さすがジョエル・ロブション、エレガントなテーブルコーディネートも素敵!

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現オーナー、ジャン・シャルル・カーズ氏の父ジャン・ミッシェル・カーズ名を冠した
“ジャン・ミッシェル・カーズ セレクション”ワインも展示されていました。
豪州のホエールボーン・ヴィンヤード、シスト・ロケット・カーズ、ミッシェル・リンチ・・・

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南仏ミネルヴォワにあるドメーヌ・ロスタル・カーズのグランヴァン(左)とエスティバル

ラベルは太陽を表現しています。ぶどう樹がたっぷりと太陽の光を受けながら育っていることを象徴したもので、“ロスタル”は昔のオック語で言う“家族、家”です。

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80年代にジャン・ミッシェル・カーズ会長が購入したシャトーでぶどう畑は2ha
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン80%&メルロ20%

ここからはロブションのメニューをご紹介しながら
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アーモンド ほのかにニンニクを香らせたブラマンジェにフレッシュチーズのエスプーマと
シブレットオイルでエスコート

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タスマニアサーモン 花穂シソと共にタルタルにし、キャビアのシンフォニーを奏でて

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スモークアンギーユ 赤ワインのエッセンスでキャラメリゼし、64℃で加熱した卵と共にマトロート風

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オーストラリア産仔羊 コートレットにし、プランチャで焼き、冬の有機野菜と香り高い“ジュ”を添えて

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シュクル ヴィオレットのソースにエグランティーヌのコンポートとミュールのソースを添えて
見事な金の球形!

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夢を感じるデザート、壊したくない気分でした♪

※第2部ワインについてのお問い合わせは株式会社アルカンまで
http://www.arcane-jp.com/wine/index.html
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コメント 4

uge

石塚さん、9月にパリでお会いした時と印象が違いますね。
あの時はワイン板前といった印象でしたが、スーツをパリッと着こなしてソムリエ然とされています。
私は板前風の方が好きですが(笑)。
by uge (2010-12-27 02:49) 

fumiko

ugeさん, I agree with you!!
SANKEI EXPRESSにも書いたように、
板前、職人、和のイメージで~SAMURAIになっちゃうんです(笑)
Hideさんの「よし、わかった!」の返答、小気味良いですよね。

vientre-dolorさん、チェックありがとうございました!

winoさん&にょにょさん、いつも、ありがとうございます!

Shin.Sionさん、力作、楽しみにしています!
by fumiko (2010-12-27 16:51) 

グランマ・ぴよ

fumikoさま

まぁ フランスでご取材での
オーナーさまやソムリエ様方と
今度は 日本での ご再会
お人さまの ワインも
時に醸されて。。。

新開地に輝かれた 今年のfumikoさまに
こころよりのお祝いと 思いがけないご縁に感謝の
乾杯!佳い春をお迎えくださいませ。
             誕生数秘学 マイスター
                        グランマ・ぴよ拝 
by グランマ・ぴよ (2010-12-28 14:23) 

fumiko

グランマぴよ様

頼りにしております!!
2010年の最高の出逢いの1つがぴよ様、
末永くお付き合いいただけましたら嬉しいです、マジマジ!!

micheさん、チェックありがとうございました!
年始に向けて素敵なメニューを作ってくださいね。
by fumiko (2010-12-29 19:08) 

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