500回目の記念の記事は帝国ホテル『レ・セゾン』の夕べ、思いがけないサプライズもありました! [オープンカレッジ]
2010年11月3日に120周年を迎えた帝国ホテル!
光栄なことに13日に、メインダイニング『レ・セゾン』のティエリー・ヴォワザンシェフとコラボレーションさせていただくことができました。
記念すべき500回目の記事は、私にとって“感謝で一杯の出来事”になりました!
(120万アクセスまで、あと269! 明日AMにはクリアかな)
備忘録(2010年11月16日9時23分)
帝国ホテルの“120”周年と同数字、拙ブログも120万アクセスをクリアできました!
日本の迎賓館として誕生したのが帝国ホテルです。そしてシャンパーニュ地方ランスにあるシャトー・レストラン『レ・クレイエール』も当地の迎賓館として格調ある風情を保っています。ティエリーさんは、ここで17年間活躍した後、レ・セゾンのシェフとして来日しました。レ・セゾンでは「日本人の味覚に無理に合わせることなく、彼が旨とする料理のスタイルを徹底する」ということでスタートし、それは今も続いています。
シャンパーニュ地方出身のティエリーさんと、シャンパン好きの私なので、コラボレーションも“シャンパン”にフォーカスした構成になりました。以下が当日のメニューです!
会の終盤、メニューにはない思いがけないサプライズがあり(涙)、それについては後程
仕事柄、ワイン&料理のマリアージュをすることが多いのですが、また新たな発見がありました。
それはシャンパンを知り尽くしているシェフだからこそできるプロの奥義とでも言いましょうか。口中で味わった時に、直線的広がりではなく、水の中に石を投げ込んだ時に起きる“波紋的広がり”にも似た旨さがあり、加えて、同じお皿の中の素材でも、合わせるシャンパンによって、それぞれ違った“美味しさ”が現れてくる面白さです。
ブイヤベースには日本の食材、山椒が使われていました。
ゴセ・ブラバンが持つスパイスやハーブ的要素と相性良
天然帆立貝のドレにコンソメを注ぎます
香りがふわ~っと広がって
1番目のシャンパンはアイ村が拠点のゴッセ・ブラバン(左)、黒ぶどうの比率(PN70%、PM10%)が高いだけに色調も力強く、味わいにノン・フィルター由来の旨味を感じます。2番目はシャルドネ100%のドゥラモット(右)、帆立貝に合わせて。1と比べると色白・繊細、ミネラル感豊か、時間の経過と共に膨らみが出てきました。これらの2種類は帝国ホテル記念ボトルです。ラベルにある120周年という印字が見えますね
海老の凝縮感たっぷりの旨味がじわ~っと口中に。ここではリュイナールのロゼと合わせて。赤いフルーツの要素と綺麗な酸を備えたロゼとの相性は文句なしの組み合わせ。海老とロゼの色合いに相性の良さを感じます。
鴨のロティには鴨の内臓のソースをかけて
ティエリーシェフがソースをサービスするシーンをキャッチ、ダンディーなシェフです!
鴨にはシャンパーニュ地方のブーズィ産の赤ワイン(PN100%)コトー・シャンプノワを。
2000年ヴィンテージながら酸味がまだ若々しく、赤い果実のニュアンスもあります。
供出した4種類のワイン、サービス温度も完璧。
さすが様々なコンクールで優勝者を排出しているレストラン!
参加者から「ドゥラモットいいね」という声が出たので、「1988年からローラン・ペリエ・グループの傘下になり、ローラン・ペリエ社からの資本&技術的サポートの効果は大きい」と説明させていただきました。その折、10月29日に他界なさったローラン・ペリエ社のベルナール・ド・ノナンクール会長の話をしました。私の大好きな『ワインと戦争』の冒頭のシーンを解説しているうちにあらら~目がウルウル、故人を想い思わず泣きそうになっていました(不覚)
チーズは手前からモン・ドール、マンステール、カマンベール、コンテの4種、美味なアプリコットは人気者!
デザートの時間になり・・・開始早々、櫻木チーフソムリエから「ヴォワザンシェフがサプライズを考えているかもしれませんよ」という思わせ振りなセリフ(笑)を聞かされていたので、私は「特別な一品が出るのかなぁ」な~んて思っていました。そこに笑顔のティエリーさん登場!
手にはなんとローラン・ペリエ社(LP社)のロゼシャンパンがあるではありませんか!
レ・セゾンの会の開催を知っていたジャン・クリスチャン(フランス在)からの特別プレゼントでした!
訃報が届いた後、私は亡き会長への敬意とアレクサンドルさんに対する哀悼の意を込めて、私なりのメッセージをHPに書きあげました。
http://www.non-solo-vino.net/topics26.html
光栄なことにLP社は拙HPのために会長の凛とした雰囲気の画像を特別に送ってくださいました。
広報のアンヌ・ロールさんからは以下のような丁寧なメールを頂戴しました。
Dear Fumiko san,
On behalf of all of us at Laurent-Perrier, we would like to thank you again warmly for your very touching tribute to Monsieur de Nonancourt.
We have passed on your message of sympathy and article to Alexandra san in a special file.
With warm regards,
Anne-Laure
サプライズプレゼントは上記の流れに対するLP社からの気配りでした。
温かな思いやりにホント感激です!
ご参加いただいた皆さまと一緒に亡き会長のために献杯を、そしてティエリーさんをはじめとするレ・セゾンのスタッフに感謝の乾杯をさせていただきました。
グラスの中にはシャンパーニュ地方のお菓子ビスキュイ・ローズ・ドゥ・ランスやベリー系果実が入っていて、とても華やか! リュイナールのロゼは穏やかでとても良い相性でした。ローラン・ペリエのロゼはそれより少し大人びた印象のハーモニーで、特にイチゴとの組み合わせが際立っていました。
昨夜、ジャン・クリさんに会の成功とサプライスシャンパンのお礼メールをしました。
今朝届いた返信に「ティエリーからもディナーが成功したよとの連絡が入っていた」と書いてありました。本当にありがとうございました!!
Dear Jean-Christian san,
I really appreciate your merciful consideration.
Look forward to seeing you soon!
Many thanks,
Fumiko
11月のお忙しい最中、オープンカレッジの課外特別講座にご参加くださった皆さま、ありがとうございました。定員オーバーでご参加いただけなかった皆さまにはこころよりお詫びいたします。
最後に再度、レ・セゾンのティエリー・ヴォワザンシェフ、櫻木滋生チーフソムリエ、黒川浩史マネージャー、蕪木雄史支配人、サポートくださったスタッフの皆さま、ありがとうございました。
こころに残る素晴らしい一期一会の会になりました、感謝です!!
光栄なことに13日に、メインダイニング『レ・セゾン』のティエリー・ヴォワザンシェフとコラボレーションさせていただくことができました。
記念すべき500回目の記事は、私にとって“感謝で一杯の出来事”になりました!
(120万アクセスまで、あと269! 明日AMにはクリアかな)
備忘録(2010年11月16日9時23分)
帝国ホテルの“120”周年と同数字、拙ブログも120万アクセスをクリアできました!
日本の迎賓館として誕生したのが帝国ホテルです。そしてシャンパーニュ地方ランスにあるシャトー・レストラン『レ・クレイエール』も当地の迎賓館として格調ある風情を保っています。ティエリーさんは、ここで17年間活躍した後、レ・セゾンのシェフとして来日しました。レ・セゾンでは「日本人の味覚に無理に合わせることなく、彼が旨とする料理のスタイルを徹底する」ということでスタートし、それは今も続いています。
シャンパーニュ地方出身のティエリーさんと、シャンパン好きの私なので、コラボレーションも“シャンパン”にフォーカスした構成になりました。以下が当日のメニューです!
会の終盤、メニューにはない思いがけないサプライズがあり(涙)、それについては後程
仕事柄、ワイン&料理のマリアージュをすることが多いのですが、また新たな発見がありました。
それはシャンパンを知り尽くしているシェフだからこそできるプロの奥義とでも言いましょうか。口中で味わった時に、直線的広がりではなく、水の中に石を投げ込んだ時に起きる“波紋的広がり”にも似た旨さがあり、加えて、同じお皿の中の素材でも、合わせるシャンパンによって、それぞれ違った“美味しさ”が現れてくる面白さです。
ブイヤベースには日本の食材、山椒が使われていました。
ゴセ・ブラバンが持つスパイスやハーブ的要素と相性良
天然帆立貝のドレにコンソメを注ぎます
香りがふわ~っと広がって
1番目のシャンパンはアイ村が拠点のゴッセ・ブラバン(左)、黒ぶどうの比率(PN70%、PM10%)が高いだけに色調も力強く、味わいにノン・フィルター由来の旨味を感じます。2番目はシャルドネ100%のドゥラモット(右)、帆立貝に合わせて。1と比べると色白・繊細、ミネラル感豊か、時間の経過と共に膨らみが出てきました。これらの2種類は帝国ホテル記念ボトルです。ラベルにある120周年という印字が見えますね
海老の凝縮感たっぷりの旨味がじわ~っと口中に。ここではリュイナールのロゼと合わせて。赤いフルーツの要素と綺麗な酸を備えたロゼとの相性は文句なしの組み合わせ。海老とロゼの色合いに相性の良さを感じます。
鴨のロティには鴨の内臓のソースをかけて
ティエリーシェフがソースをサービスするシーンをキャッチ、ダンディーなシェフです!
鴨にはシャンパーニュ地方のブーズィ産の赤ワイン(PN100%)コトー・シャンプノワを。
2000年ヴィンテージながら酸味がまだ若々しく、赤い果実のニュアンスもあります。
供出した4種類のワイン、サービス温度も完璧。
さすが様々なコンクールで優勝者を排出しているレストラン!
参加者から「ドゥラモットいいね」という声が出たので、「1988年からローラン・ペリエ・グループの傘下になり、ローラン・ペリエ社からの資本&技術的サポートの効果は大きい」と説明させていただきました。その折、10月29日に他界なさったローラン・ペリエ社のベルナール・ド・ノナンクール会長の話をしました。私の大好きな『ワインと戦争』の冒頭のシーンを解説しているうちにあらら~目がウルウル、故人を想い思わず泣きそうになっていました(不覚)
チーズは手前からモン・ドール、マンステール、カマンベール、コンテの4種、美味なアプリコットは人気者!
デザートの時間になり・・・開始早々、櫻木チーフソムリエから「ヴォワザンシェフがサプライズを考えているかもしれませんよ」という思わせ振りなセリフ(笑)を聞かされていたので、私は「特別な一品が出るのかなぁ」な~んて思っていました。そこに笑顔のティエリーさん登場!
手にはなんとローラン・ペリエ社(LP社)のロゼシャンパンがあるではありませんか!
レ・セゾンの会の開催を知っていたジャン・クリスチャン(フランス在)からの特別プレゼントでした!
訃報が届いた後、私は亡き会長への敬意とアレクサンドルさんに対する哀悼の意を込めて、私なりのメッセージをHPに書きあげました。
http://www.non-solo-vino.net/topics26.html
光栄なことにLP社は拙HPのために会長の凛とした雰囲気の画像を特別に送ってくださいました。
広報のアンヌ・ロールさんからは以下のような丁寧なメールを頂戴しました。
Dear Fumiko san,
On behalf of all of us at Laurent-Perrier, we would like to thank you again warmly for your very touching tribute to Monsieur de Nonancourt.
We have passed on your message of sympathy and article to Alexandra san in a special file.
With warm regards,
Anne-Laure
サプライズプレゼントは上記の流れに対するLP社からの気配りでした。
温かな思いやりにホント感激です!
ご参加いただいた皆さまと一緒に亡き会長のために献杯を、そしてティエリーさんをはじめとするレ・セゾンのスタッフに感謝の乾杯をさせていただきました。
グラスの中にはシャンパーニュ地方のお菓子ビスキュイ・ローズ・ドゥ・ランスやベリー系果実が入っていて、とても華やか! リュイナールのロゼは穏やかでとても良い相性でした。ローラン・ペリエのロゼはそれより少し大人びた印象のハーモニーで、特にイチゴとの組み合わせが際立っていました。
昨夜、ジャン・クリさんに会の成功とサプライスシャンパンのお礼メールをしました。
今朝届いた返信に「ティエリーからもディナーが成功したよとの連絡が入っていた」と書いてありました。本当にありがとうございました!!
Dear Jean-Christian san,
I really appreciate your merciful consideration.
Look forward to seeing you soon!
Many thanks,
Fumiko
11月のお忙しい最中、オープンカレッジの課外特別講座にご参加くださった皆さま、ありがとうございました。定員オーバーでご参加いただけなかった皆さまにはこころよりお詫びいたします。
最後に再度、レ・セゾンのティエリー・ヴォワザンシェフ、櫻木滋生チーフソムリエ、黒川浩史マネージャー、蕪木雄史支配人、サポートくださったスタッフの皆さま、ありがとうございました。
こころに残る素晴らしい一期一会の会になりました、感謝です!!
タグ:レ・セゾン
500記事達成!!おめでとうございます。
fumiko さんの記事は専門的な内容が濃厚なのに
私のようなド素人でも分かりやすく楽しんで読めますよね。^^
by vientre-dolor (2010-11-16 16:15)
参加できず、とっても残念でした。。。
素晴らしいシャンパーニュとお料理に、
どんなマリアージュが繰り広げられたかと!
羨ましく想像しております。
しかしボワザンシェフ、本当に男前ですねぇ~
by Wino (2010-11-16 20:51)
vientre-dolorさん、コメントありがとうございます!
分かりやすく楽しんで読めます、というフレーズは凄く嬉しいです。
501回目から弾みをつけてさらに頑張ります!
よろしくお願いします!
ヴァワザンシェフのファンWinoさん、ホント残念でした!
会の冒頭、ティエリーさんは円卓を回り、ひとりずつに挨拶してくださいました。その後も、再三、お顔を見せてくださり、本当に贅沢な時間をすごせました。レ・セゾンのますます発展を願っています♪
Shin・Sionさん、Check、thanks!!
にょにょさん、チェックありがとうございました!
by fumiko (2010-11-17 02:28)
く~っ!ステキ過ぎ。
特別講座の内容も、サプライズのシャンパンも。
次回の特別講座には参加出来ますように。。。
by miumiu (2010-11-18 03:04)
あ~参加できなくって、本当に残念でした~・・・・。
この記事を読んだら、羨ましさと素敵さで残念さが倍増しちゃったじゃないですかぁ・・・!!
また素敵な会の企画を楽しみにしております♪
by 根本友子 (2010-11-19 00:45)
素晴らしい会の成功おめでとうございます!
fumikoさんの御人柄でしょうね!きっと皆さんわいんや食事を通して
「幸せの講習会」なんでしょうね!
by yuka (2010-11-19 14:56)
課外特別講座、凄すぎます。
参加された皆さんは何とラッキーな方々なんでしょう。良い表情です。
楽しんだだけでなく、レポートの提出は必須ですね。是非公開を。
500回目達成と、120万アクセス達成、おめでとうございました。
by hako (2010-11-21 23:06)
遅ればせながら、500回・120万アクセスおめでとうございます。先生のブログはいつも濃い内容とすばらしい写真でおもわず引き込まれてしまいます。今回はやむをえず欠席となりましたが、このレポートをみるにつけ残念でなりません・・・皆さんの満足げな顔がどれだけ素晴らしい会だったかを物語っていますね・・・
by kowa (2010-11-28 22:33)
素晴らしい会の様子が伝わってきます。
シェフの料理も本当においしそ~。比べるのは失礼ながら、こちらの方がおいしそうです。
by uge (2010-12-01 02:38)