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2009年に創業150周年を迎えたGajaの誇り“バルバレスコよ永遠に” [ワイン]

輸入元エノテカ株式会社の招聘で来日したのはイタリアのみならず、世界中で人気者のアンジェロ・ガヤ氏です。今回の試飲セミナーでは前半の1時間で沿革等の解説(試飲なし)があり、後半の1時間は場所を移して各自がグラスを手に自由に試飲する形式でした。

セミナーの冒頭、ガヤ氏は■日本好き(特に京都)であること ■職人的要素 (ひとつの事を丁寧に行い成果を出す) に優れた日本人に魅力を感じていること ■職人的気質は自分の中にもあり、イタリアではそれがとても重要であること、を強調していました。

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Gajaのラベルが黒&白のモノトーンなのは・・・
黒色は過去&歴史であり、曽祖父・祖父・父の3世代が培ってきたものを意味し、白色は現在&未来で、現オーナーのガヤ氏と次世代の子供たちがGajaの歴史を伝承しつつ新たなる構築を目指すことを意味している

テイスティングしたワインは左から
#1:2007 カ・マルカンダ マガーリ/トスカーナ I.G.T.
ぶどう品種:メルロ50% CS25% CF25% Alc:14.5% 税込価格6,615円
深みのあるガーネット、香り華やか、果実香に加え、ヴァニラ、ココアのニュアンスもあり、バランス良

#2:2004 ダグロミス・バローロ/バローロ D.O.C.G.
ぶどう品種:ネッビオーロ100% Alc:14% 税込価格9,450円
落ち着いたルビー、粉っぽいタンニン、酸味豊か、時間の経過とともに変化する香り&味わいは魅力

#3:2006 バルバレスコ/バルバレスコ D.O.C.G.
ぶどう品種:ネッビオーロ100% Alc:14.5% 税込価格21,000円

#4:2004 ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ レイニーナ/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ D.O.C.G.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ100% Alc:14.5% 税込価格15,757円
木香、干草、スパイス、鉄分、ミネラル、余韻に広がるアルコール由来の心地よい甘やさか

#5:2004 ダルマージ カベルネ・ソーヴィニヨン/ランゲ D.O.C.
ぶどう品種:CS95% メルロ3% CF2% Alc:14.5% 税込価格27,300円

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#1~#5までを横一列で撮影。#1と#5はメルロ、カベルネ系のブレンドなので色調濃厚

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上から見ると・・・中の3グラスと比べて、左側・右側のグラスの色が違うのがよくわかります。
グラスはリーデル・ジャパンの協力により、各ワインに合わせたグラスを使用

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『バルバレスコ』はバリックで12ヶ月熟成後、オークの大樽で12ヶ月熟成。14の異なる畑のぶどうをブレンド。5つのワインの中で香りの開き方が一番遅く、閉じた印象。舌の上を軽くなぞるようなタンニンとメリハリの利いた酸のインパクト大、喉の奥に温かさが広がり、余韻も長い。ガヤ氏を連想させるようなパワー十分のワイン。

「ランゲに単一畑のワインが出てきたことで、それらがピラミッドの上に位置していますが、Gayaでは代々異なる畑のぶどうをブレンドしてバルバレスコを生産してきました。そしてそれがフラッグワインになっています。'60年代、'70年代にはバルバレスコはバローロより下に見られていましたが、当時から父はバルバレスコをバローロより高い値段で売っていました」と述懐。

ワイン名よりGajaという表示のほうが大きいのも特徴です。これは「ガヤのワインなんだ!」というメッセージだからだそうで、このことに関して「人間は生まれて来る時に名前を選べませんが、私は短い名前で本当に良かったと思っています。長い名前だとラベルを一周しなければなりませんから」とガヤ氏らしいスピーチ。

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父親を仰天させたワイン『ダルマジ(ピエモンテの方言で「なんてこった」の意)』はバリックで6~8ヶ月熟成後、オークの大樽で12ヶ月熟成。深みはありながらもまだまだ若さを感じる色調、グラス壁面にも色が残り、粘性も豊か。黒系果実、黒コショウ、杉、甘草の香り、飲み込んだ時に果実の凝縮感と木目細かなタンニンの印象

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セミナーの残り時間があと5分と耳打ちされたガヤ氏は、その時点で、「私は話し続ける人間なので、ピストルを突きつけれても話はやめない」と豪快に高笑い。テイスティング会場で「カメラを見て!笑顔で!」と語りかけても、話しはやめませ~ん。笑顔の口元にはなりそうにありませんでした(笑)

1961年からワイナリーで働き始めたガヤ氏は今年70歳! 
2年前にお会いした時より、ずっとずっとパワフルでした。その秘訣について・・・
(1)毎食事にワインを必ず1杯~2杯飲むこと
(2)食事以外ではワインは口にしないこと
この2点を挙げていました。

カリフォルニアワインのパイオニア的存在だったロバート・モンダヴィ氏は94歳で逝去なさいましたが、モンダヴィ翁が長寿を全うしたのも、上の2箇条をきちんと守っていたからとのこと。
ガヤ氏のメッセージは健康で快適な人生を送るための指針になると思いますよ♪
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コメント 4

gillman

うーん、食事以外ではワインは口にしないこと、至言ですねぇ。今日はちゃんと食事の時に飲みました。
by gillman (2010-11-13 20:17) 

yuka

ピエモンテに旅行した時バルバレスコ村にも
行ってきました。小さな村でガヤの建物のわきの
エノテカには何人かのお父さんたちが飲んでいました。
北イタリア人らしい真面目で誇りあるお父さんたちは
ぶどう畑で働いている人達だったのかな?
by yuka (2010-11-15 11:47) 

hako

ダルビッシュ、マジですか、ではなく、予想も出来な素晴らしさということ
ですね。味わえるチャンスが無さそうですが、何だか親しみが沸きました。
by hako (2010-11-21 23:02) 

kowa

食事以外はないですが、1~2杯ではすまないというのが悩みです。
GAJAはぜひ一度体験してみたいです!
by kowa (2010-11-28 22:40) 

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