SSブログ

シャンパン編ではボランジのヴィンテージ4アイテムを! ツイッターでボランジェに対するイメージも是非! [オープンカレッジ]

1829年はボランジェ社にとって、まさに“グラン・ダネ(偉大な年)”
1829年、シャンパーニュ地方アイ村からボランジェ社の歴史は始まりました。
1941年に経営を引き継いだ偉大なマダム・リリーこと、ジャック・ボランジェ夫人は、従来以上の厳しい品質基準を設けてメゾンを盛り立て、以来、その方針は今日まで守り抜かれています。

[ぴかぴか(新しい)]環境への配慮を重視する優良企業として政府から高評価(追記:2012年8月3日)
厳しい品質管理で定評あるボランジェ社は2012年5月、フランス経済・財務・産業省から「無形文化財企業(Entreprise du Patrimoine Vivant/EPV)」の認定ラベルを取得。このラベルは優れた工業、手工業のノウハウを持つフランス企業に与えられるもので、樽での醸造、AOCの規定よりも長い熟成期間、トレーサビリティを保証する最先端の装置など、製品造りにかける同社の要求水準の高さが証明されたということになります。

また、フランス農水省が新たに進めている環境保全農業の「環境価値重視(Haute Valeur Environnementale/HVE)」認定も受けました。農業企業では2軒目という早さだそうです。これは環境グルネル(環境問題についての協議会)で制度が提案され、実験段階を経て、2011年6月政令により制度として整えられたもので、生物多様性、施肥、病害虫防除、水の管理の4点について厳しい指標が設けられています。


.JPG
同メゾンの顔 『スペシャル・キュヴェ』用のリザーブワインはマグナムボトルで熟成させています。
2007年3月27日に瓶詰した3600本のマグナム

.jpg
天然コルクはAgrafe (アグラフ)と呼ばれる留め金で固定しています。
日曜日に放映していたNHKハイビジョン『香りと味の名探偵』の中の
世界最優秀ソムリエコンクール準決勝の実技試験の場面にアグラフが出ていましたね。

過去にもボランジェをテーマにしたことはありますが、今回の講座はスペシャルバージョン!
4月に来日したエリア・マネージャーのヴィアネイ・ファーブルさんから受けたシャンパン・セミナーでの体験を、講座生にフィードバックするために企画した内容です。

IMG_5227 .JPG
第一フライトは左から
#1:マイィ・ブランド・ノワールNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール100% ドザージュ:8g/L
前回供出したシャンパンの状態が完璧でなかったためのリベンジ
グラン・クリュ畑マイィの優雅さと奥深さを備えた上質な味わい

IMG_5230.JPG
#2:ラ・グランダネ2000
ぶどう品種:ピノ・ノワール63%、シャルドネ37%、ドザージュ7g/L
2000年はボランジェが好む男性的スタイル、コクがあり、完熟した果実やドライフルーツのニュアンス

#3:R.D.1997
ぶどう品種:ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、ドザージュ:3g/L
ワイン名『R.D.』(Récemment Dégorgéレサマン・デゴルジェ/ “最近デゴルジュマンされた”の意味)で、デゴルジュマン(滓抜き)は2008年9月3日。滓抜きしたばかりの溌剌感と熟成による旨味の双方を備えた味わい

IMG_5232  .JPG
第ニフライトは左が
#4:ラ・グランダネ・ロゼ2002
ぶどう品種:ピノ・ノワール62%、シャルドネ38%、ドザージュ7g/L
ぶどうはグラン・クリュ(82%)、プルミエ・クリュ(18%)のみ。ベースのワインはラ・グランダネで、ラ・コート・オーザンファンを5%添加。赤い果実、スパイシーさ、ミネラル感、力強い酸

#5:ラ・コート・オーザンファン2002
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ラ・グランダネ・ロゼに使われるコトー・シャンプノワ(シャンパーニュ地方で造られる泡のない赤ワイン)で、ワイン名は区画に由来するピノ・ノワール100%のワイン。生産量は4357本!
凝縮感に満ち溢れた秀逸なピノ・ノワール
つい先日、帝国ホテル『レ・セゾン』の蕪木支配人が「まるでロマネ・コンティのような」という表現をしていましたが、確かに納得できます。



初めてのアンケート
ヴィアネイさんが日本人が抱いているボランジェのイメージを知りたがっていたこともあり、今回初めてシャンパン編の講座生にアンケート形式で質問させていただきました。
参加者:21名(男性5名、女性16名)、シャンパン愛飲歴:平均4年

[ぴかぴか(新しい)]ロンドン五輪の開会式にはエリザベス女王と007のジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの小気味よい映像が出てきました。産経EX【ワインのこころ/2012年8月2日付】でボンドとボランジェの関係について書きました。ご参考までに!
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120802/trd12080215420009-n2.htm

本日飲んだ中で最も印象に残ったのは。その理由も教えてください
●ラ・グラン・ダネ・ロゼ2002:11名
香り華やか、奥行きあり、バランスのよさ、果実の豊かさ、時間の経過による変化、長い余韻
●R.D1997.:5名
熟成感、酸味がきれい、温度変化で広がるふくらみ
●ラ・グラン・ダネ:4名
乾いたミネラル感と香ばしさ、
●ラ・コート・オーザンファン2002:1名
文句なしにおいしい!
<私的感想>
「どのアイテムも素晴らしく甲乙つけがたし」というのが正直な感想、ゆえに1つに絞るのは正直難しかったのですが、R.D.から感じる新鮮さと熟成感のバランスの面白さ、食材と合わせた時の包容力は最大の魅力。

IMG_5234 .JPG
シャンパーニュ地方のチーズ「シャウルス」と合わせて

ボランジェのシャンパンのイメージは
クラシック&ゴージャス、深みとコク、007のイメージ、骨格があり男性的&通好み
凝縮感&品質安定、育ちが良くてまじめで丁寧、伝統、英国王室御用達
質実剛健、高価でスペシャル、ボディ&厚み、安心感、やや古臭い
<私的感想>
1829年という歴史あるメゾンから連想される伝統や格式、安定感のイメージ
映画007のボンドから連想される男性的イメージ
高価なシャンパンだけに特別の日に飲みたい、というイメージ
これらがキーになっていると感じました。

(女性に質問します)男性にレストランに誘われ、その人がボランジェを選んだら、あなたは相手をどのように評価しますか
■本物のシャンパン好き=自分を大切にしてくれそう
■料理との相性を考えた上でシャンパンを選択したのなら嬉しい=相手を認める
■シャンパンを飲み慣れている=好評価、好感度UP
■映画好き、センスが良い、味覚に長けている
■プライドが高そう、ちょっとキザっぽい(ボンドを連想してしまうので)、金持ち=相手を警戒
<私的感想>
シャンパンを飲み慣れていてセンスが良い=好感度、という表現をしていました。
一方でお金に余裕があり、遊び人的なイメージを持つこともわかりました。
男性の皆さま、女性を誘ってシャンパン選びをする時は熟考なさいませ(笑)

(男性に質問します)あなたが女性をレストランに誘い、その人が「ボランジェが飲みたい」と言ったら、相手をどのように感じますか
■ソフトで丸い味わいより、きっちりとした凝縮感のある味わいを好む女性(男性評価の価値観も肉食系タイプを好む)  ←面白いです~
■ミーハーではなく、シャンパン通の女性
■シャンパンへのこだわりがあり、良いものを知っている
■なぜボランジェが飲みたいのか、逆にその心理を知りたくなる
■シャンパン好きだとは思うが、好感は持たないかも
<私的感想>
無記名で提出していただいたわけですが、男性の回答者は5名。
「そうか、そのようなイメージを持つのか」なんて思いながら、男性心理の機微を感じた次第(笑)

ボランジェと007の関係をどのように捉えていますか
肯定派
■超強力なタイアップ
■スーパーマン的でPBだけど洗練された魅力という点から合っている
■味覚にうるさい007が選んだシャンパンなので納得できる、ボンドの趣味のよさが出ている
■ともに引き立て合う関係、流行に流されることのないエレガンスさが共にある
■女性を口説くための小道具として効果がある
否定派
■特に007が好きでないので・・・ちょっと古臭いイメージ
<私的感想>
ヴィアネイさん来日の折、007との関係を強調していましたが、あまり強調しすぎると男性的なイメージが濃くなりすぎるような気がします。イギリスで愛されている一因にボンド効果がありますが、日本ではもう少し違う角度(女性目線)を取り入れるのも一考かも。

[プレゼント]青木冨美子の公式blogお薦めワイン


 

タグ:ボランジェ
nice!(10)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 10

コメント 6

miumiu

アンケート面白いですね~。
私のイメージはハードボイルド。ガッツリとパワフルな樽香でしょうか。
by miumiu (2010-08-18 01:45) 

fumiko

miumiuさん、ありがとうございます♪
実施した甲斐がありました。
ツイートいただいた内容をみると、男性的という表現が多いかな。


Winoさん、チェック、ありがとうございました。

Shin・Sionさん、niceありがとうございました。

vientre-dolorさん、チェックありがとうございました。




by fumiko (2010-08-18 02:06) 

yuka

やはり、ボランジェは味わいも男っぽさがありますからね!
女性でボランジェと銘柄を指定される方は気が強く、男前で濃い味わいのものがすきな肉食系女子(内臓とか大好き)というイメージがあります(笑)。
実際何人かのお客様でそういう感じ(笑)。
男性だと、品のいい正統派な大人の男性というイメージです。
いいな~、飲み比べたい~~。
by yuka (2010-08-18 17:25) 

fumiko

yukaさん! いただいたコメント、凄く面白いです。
男性だと、品行方正の大人のイメージですか、これは素敵ですね。
女性は肉食系!!  


グランマ・ぴよ様、チェック、ありがとうございました♪

kojiさん、チェック、ありがとうございました。

hiroさん、チェック、ありがとうございます!

kowaさん、久々にご訪問いただき、感謝です!
by fumiko (2010-08-20 02:00) 

hako

ブランド調査、面白いですね。
ボンド御用達でしたか、これは使えそう。(?)
by hako (2010-08-31 07:48) 

fumiko

007の初期はドンペリでしたが、今ではボランジェが代名詞
ボンドなので、アンケートでも男性的なイメージという回答が多かったです。
細部にわたるボランジェのこだわり、感嘆せざるを得ませんよ。
by fumiko (2010-09-01 02:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0