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Mailly(マイィ)の“Le Feu(炎)”から伝わってくる情熱、ロマンス・・・ [オープンカレッジ]

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缶とラベルに描かれているのはオレンジ色の“炎”、『ル・フ2000』には心惹かれました!

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缶の裏にはアーティスト名が! 彫刻家Florence Valay女史の手によるものです。
『マイィ』はC.M.(Coopertive de Manipulation)と表記される生産協同組合、現在81名が加盟。C.M.表示はカンの中央Brutの下にありますね。
ボトルはAlc.12%の斜め左上に小さな字でC.M.と載っていますが、おわかりになりますか?

5月26日のシャンパン編ではグラン・クリュ、マイィ村にある『マイィ』にフォーカスしました。
まずは輸入元オエノングループ合同酒精(株)のニュースリリースをご覧ください。
>>>http://www.oenon.jp/news/2007/20070126_225.html

第1フライト
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1)ブリュット・レゼルブ ぶどう品種:PN75%、CH25%、ドザージュ:10g/L
2)エクストラ・ブリュット ぶどう品種:同率、ドザージ:0g/L
ここでは、ブレンド比率同じ、ドザージュ有・無の2タイプをチェック。
前者はメゾンの顔です。果実の香り豊かで、特に“リンゴ”。蜜をたっぷり含んだサン富士を連想させます。バランスが良く、万人に好まれるタイプのシャンパンです。
後者は生地がきれい。1)よりベースワインをさらに厳選しているようで、糖分0にもかかわらず、ぶどう本来の熟度があります。ピュアさが光るタイプ。
昨今、ノン・ドザージュタイプのシャンパンが流行ですが、群を抜いている感じがしました。

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2年半熟成させている1) と4年半熟成させている2) ですが、色調は画像でもおわかりのように1) はベージュ色を含み、2)はイエロー。2)はフランスからの入荷時期が1)より最近だったのではと私は推測していますが、フレッシュで若々しさがあり好感がもてました。

『マイィ』はピノ・ノワールとシャルドネの2品種しか使いません。中でもピノ・ノワールへの想いが強いメゾンです。その究極が3)ブラン・ド・ノワール、ピノ・ノワール100%のシャンパン。

今回、講座開始前のシャンパンチェックで・・・ムムム~思わず無言、2本ともブショネだったのです!!
私はあえて第1フライトとして3アイテムを黙って供出しました。心の中では・・・
誰かが3)のワインについて???メッセージを発信してくれることを願っていました。
教室の右側でなにやらゴソゴソ動きあり、中央部でも、そして左側でも・・・ついにisoisoさんから、
「先生~、3番のワイン変です」との声が出ました。
欠陥臭については講座でかなり叩き込んできたので(失礼)、ブショネに気付いてくれたようです。

ブショネはコルク製造業者の怠慢に負うところが大きいのですが、
とは言え、私は楽しみにしていた3)が本来の姿でなかったことが残念で残念で~
3)は素性の良さを感じるシャンパンです。リンゴのコンポートのような凝縮した香りと味わいはブショネを意識しないで試飲する努力をすれば(苦しいですが)伝わってきます。
状態の良い3) はどんなに素敵なシャンパンだったことか~

第2フライト
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4)ル・フ2000 ぶどう品種:PN75%、CH25% ドザージュ:8g/L
5)キュヴェ・ラントンポレル2005 ぶどう品種:PN60%、CH40% ドザージュ:8g/L
6)レ・エシャンソン1998 ぶどう品種:PN75%、CH25% ドザージュ:6g/L
トップキュヴェ3アイテムです。「好みのシャンパンは?」の問いかけに、講座生のひとりが、
「3つ子はどの子も可愛いので、どれも良くて1つを選ぶことはできません~」と回答。
そうですね。グランクリュマイィ村の気合を感じるラインアップでした。

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4)は冒頭に書いた通り、私のお気に入り。ミネラル感もあり、アフターに感じる黄金糖のようなニュアンス、イイ感じです。5)はピノの比率が一番少ないせいか、色調は3つの中では一番淡く、女性的なイメージ。バランスの取れたシャンパンですね。最後の6)は男性的でぶどうのパワーあり。経年変化による味わい&香りは時間とともにどんどん倍増してくる感じで面白かったです。

最後に、シェフ・ド・カーブのエルヴェ・ダンソンさんが語るMovieをご覧ください。
>>>http://www.champagne-mailly.com/en/accueil.php
ぶどう畑、ロケーション、醸造施設、ヴァンクレール(各区画から穫れたベースワインの利き酒)、チョーク質のカーブ、瓶熟成庫、ボトル側面に見える滓(おり)etc、シャンパーニュ地方の空気感がお伝えできるかと思います♪
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vientre-dolor

ラベルのデザイン、見た目って大切ですよね。
飲む人の味覚に影響しますよね。
by vientre-dolor (2010-05-28 19:24) 

Wino

あ!マイィ~大好きなシャンパーニュです!!
私もよく購入する造り手。
2年位前にルフゥを飲みましたが、
柑橘類を感じる香りが、素敵でした。
いいなぁ~今はどんな味わい、香りだったんだろ~
by Wino (2010-05-28 21:39) 

toki

美味しいんでしょうね。
焼酎卒業してシャンパンはじめてみましょうか(笑)

by toki (2010-05-28 22:13) 

fumiko

vientre-dolorさん
女は見た目が勝負、ラベルもそうなりますかね(笑)
シャンパンのトップキュヴェに関しては豪華な箱入りが多いのですが、
Le Feuは雰囲気ある缶入り、これがいい感じなんです。


winoさんはマイィのファンですか。丁寧さとキレイな酸が特徴ですね。
ル・フは柑橘系果実からはじまり、リンゴやカリン、ナッツや黄金糖・・・
余韻もエレガントだと思います。


tokiさ~ん
>焼酎卒業してシャンパンはじめてみましょうか(笑)
是非是非! 
シャンパンは料理とのマリアージュも結構、楽です♪
by fumiko (2010-05-29 00:55) 

shin

情熱的なラベルですね~、日本とヨーロッパの芸術の違いって
日本が絵が中心だったのに対して、ヨーロッパが彫刻なんです
よね。

絵を描く事で平面的に表現する日本人と、立体的に芸術を表現
するヨーロッパの芸術家達との違いはそんなトコロから実はあり
現在にいったってもデザインの優れたモノがヨーロッパに多いの
はそんな歴史から生まれてます。

ワインのお話とそれてしまいましたがこのラベルを見てふと思い
出しコメントしてみました、写真に関しても日本人と外国人の違
いは立体感の出し方だと僕は感じてます(僕の写真は欧米より
ですが・・・笑)

Shin.

サイドブログにお見舞いコメントありがとうございました!
by shin (2010-05-29 04:40) 

fumiko

shinさん、nice&comment、ありがとうございました♪
shinさんは体質的にアルコールを嗜まわれない方のようですが、
Le Feuのラベルが引き金となって、artistとしての熱き思いを
書き残していただくことができました、感謝です!!

>写真に関しても日本人と外国人の違いは
>立体感の出し方だと僕は感じてます(僕の写真は欧米より
>ですが・・・笑)
ブログを拝見していてそう感じます。多くの皆さんも同感のはず。
それゆえ、お体には十分気をつけてください。


ツイッターの先輩miumiuさん、チェック、アリガトウゴザイマシタ♪
by fumiko (2010-05-29 12:01) 

shin

アッ、あまり量は飲めませんが少量なら最近は楽しめるように
なりました!なのでこちらで勉強させていただいてます(笑)

お気遣いありがとうございます。

Shin.

by shin (2010-05-30 11:11) 

fumiko

拝復、shinさん、ご丁寧にありがとうございます。
全くダメなのかと思っていたので、少しはお役に立てますね、ホッ(笑)

シャンパンの泡の連なりはまさに芸術的です。
いつか、shin写心で“カッコ良い泡”をつかまえてみてください(願望)♪


kojiさん、チェックありがとうございました!!
by fumiko (2010-05-30 21:19) 

uge

マイィは当地にはなかなか入ってこないシャンパンのようで見かけないです。日本で探すのが正解ですね。
by uge (2010-06-01 05:05) 

fumiko

ナパやサンフランシスコのショップでも見かけた記憶がないかも。
NYにもないですか?
Le Feu(feuはfumikoのfu繋がりなので親しみを感じています・笑)
はパッケージを含め、味&イメージ上質なので、“合格祝い”にしますか!

by fumiko (2010-06-01 12:40) 

fumiko

gillmanさん、チェック、ありがとうございました♪
by fumiko (2010-06-01 15:21) 

gillman

オストさんに関するコメントありがとうございました。さすがだなぁ。フットワークが素晴らしいですね。先日は友人が出展した古流の展覧会を観ましたが、花の世界も奥が深いですね。
by gillman (2010-06-02 07:42) 

fumiko

gillmanさん、お褒めいただき光栄です、ふふ。
>フットワークが素晴らしいですね。
はい、動けるうちが花なので(笑)

by fumiko (2010-06-02 13:42) 

hako

ラベルの写真が幻想的ですね、格好良いです。 ポトフのフゥでしたか。
マイィというのも、面白い発音です。
by hako (2010-06-06 23:07) 

fumiko

hakoさん、ラベル、お気に召しましたか。
シャンパーニュ地方ではシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種が基本ですが、マイィはシャルドネ&ピノ・ノワールしか使わないというところに注目したいです。どれも良いシャンパンだと思います。
by fumiko (2010-06-06 23:50) 

fumiko

しげさん、nice、ありがとうございました。
by fumiko (2010-06-10 00:16) 

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