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日本・オーストリア友好140周年を江戸文化とのコラボで@浅草『一直』 [Non Solo Vino]

ごあいさつ
会席一直さんを舞台に展開したNon Solo Vino 
~日本・オーストリア友好140周年を記念して~ も無事に終了いたしました。
1週間遅れのアップになってしまいましたこと、何卒ご容赦願います。
女将の気分で(笑)、ご参加くださいました皆様に心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!!

ichinao.jpg

『一直』さんは明治11年(1878年)創業なので、今年で131年!
DAN先生の手によって今年3月、モダンな造りのお店になってリニューアルオープン。
加えて、6代目の江原仁さんが1960年から4年間、ウィーンの日本大使館にいらしたというダブルご縁に助けられ、日本・オーストリア140周年記念のイヴェント会場として使わせていただくことになりました。
『一直』の皆様、大変お世話になりました。
ワインと料理のマリアージュは完璧、大満足です!

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お客様をお迎えするのは「一直」心尽くしの“大根”で作った菊の花

IMG_0931砥石.JPG
見事な葵の紋入りの砥石(といし)、貴重品です!

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剣持春夫マスターソムリエはいつも見事なサービスをしてくださいます!
ありがとうございます!

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ウエルカムドリンクは
■ザーヘル・ゲミシュター・サッツ・ゼクトNV、古都ウィーンで造られている泡ものです
140周年を祝うシャンパンは
■5月にシュヴァリエの称号をくださったローラン・ペリエ社のグラン・シエクル! 

白ワインはヴァッハウ最高の生産者の競演。格付けもすべてスマラクトクラス、幸せです~
■クノール グリューナー・ヴェルトリーナー・シュット・スマラクト2007
■ピヒラー リースリング・デュルンシュタイナー・ケラーベルグ・スマラクト2006
■ニコライホーフ イム・ヴァインゲビルゲ・グリューナー・ヴェルトリーナー2002 

赤ワインはカンプタール・ランゲンロイスの
■ブリュンデルマイヤー セシル・バリック ピノ・ノワール2004

甘口ワインはノイジードラーゼ・イルミッツの
■クラッハー トロッケン・ベーレン・アウスレーゼNV

IMG_0968茶巾ゴマ豆腐.JPGIMG_0970ヒスイ.JPG
お通しは
■茶巾胡麻豆腐 小口才巻海老入り レモン割加減出汁 玉山葵
■かますひと干し煎り酒盗焼 翡翠(ひすい)銀杏バター炒め

IMG_0974丸椀.JPG
お椀は
■丸椀(丸はスッポンのこと) 芽葱 焼餅 つゆ生姜

うかつにもお造り(江戸まぐろ重ね造り)、御焼物(えぼ鯛西京焼)は撮り忘れ~

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御煮物は
■東坡肉(豚の角煮のこと) にごし芋あんかけ ほうれん草の熱浸し とき辛子

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お食事は
■松茸と鱧の御飯 糸三ツ葉、香のもの

止椀は
■京湯葉 三ツ葉 粉山椒

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立方(たちかた)はこず江さん、浅草の芸者さんです!

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地方(じかた)は紫沙さん、お三味線の音色、良いですね~

オーストリアのウィーンはワルツとオペラで有名です。
その歴史ある国との友好を記念するためのコラボレーションは江戸・浅草の伝統ある歌舞音曲!

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悠玄亭玉八さんの都都逸(どどいつ)、粋な世界でした!


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現在、幇間(ほうかん)さんは日本に数名、浅草には4人しかいないそうです。 いまどきの幇間さんは声色(こわいろ)、都都逸、ふすま芸が基本だそうです。
幇間とは客の宴席に侍し、座を取り持つなどして遊興を助ける男。たいこもちの意味(出典:広辞苑)

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玉八さんの話芸、都都逸に会場は笑いに包まれて・・・

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笑顔!笑顔! カウンターの奥にいらっしゃるのが「一直」6代目江原仁さんと7代目正剛さん

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オーストリア大使館商務部エルンスト・ラーシャン参事官と経済界の重鎮小林陽太郎さんと玉八さんの3ショット、オーストリアワインで乾杯です!

IMG_1072デザート.JPG
冷菓は
■無花果(いちじく)みつ煮ふくませ
■オーストリア産ブルーチーズ(クラッハー製)
を甘口ワイン・クラッハーのTBAとブリュンデルマイヤーのピノで!

IMG_1068剣持さんクラッハー.JPGIMG_1069庄司さん.JPG
剣持春夫&リーデル・ジャパンのグラス・エデュケーター庄司大輔両ソムリエの手際の良さに大いに助けられました、感謝です!
ローラン・ペリエ、ニコライホーフをご協賛くださいましたサントリー・インターナショナル(株)、グラスをご協賛くださいましたリーデル・ジャパン(株)に改めて御礼申し上げます。

余談ですが・・・ IMG_1012.JPG
玉八さんの芸を見ている庄司さんがいつにもまして真剣な表情だったので、そのわけを探ってみると・・・ 彼は演劇部出身だけあって演技を見る目は熱いのですが、玉八さんが、ビートたけしの『座頭市』に出ていたのを思い出したとか。ご本人に確認したところその通りだったそうです。その素晴らしい記憶力、さすがです!!  

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kyokkou

青木先生今回の『NonSoloVino』も
最高に素晴らしかったです。
先生にしか出来ない、お心遣い、お料理とワインのマリアージュも
胸の奥がジーンとする感動がありました。
最初から最後まで興奮し通しでした。
一期一会を体感した時間でした。
どうしてあんなに、オーストリーワインと和食が合うのか
不思議でしたが、素晴らしいマリアージュでした。
次回も!今から楽しみにしております。
by kyokkou (2009-09-11 00:55) 

fumiko

kyokkouさん

ブログのまとめに手間取ってしまい、アップが遅れていたにもかかわらず、早々のコメント、ありがとうございます! 嬉しいです!

>どうしてあんなに、オーストリーワインと和食が合うのか
>不思議でしたが、素晴らしいマリアージュでした。

ふふふ・・・合うのですよ。
リースリングもドイツやアルザスのものと一味違う要素を感じます。
より透明感があります。
グリューナー! 
これはワサビや山椒的ニュアンスがあるので和食にピッタリ! 
ニコライホーフの2002は焼物だけでなく、豚の角煮にも合っていましたね。凄いワインだと思います。

ひとりでも多くの方にオーストリアワインと和食とのマリアージュを楽しんでいただけると嬉しいです。

by fumiko (2009-09-11 01:28) 

mido

日常を忘れる夢のような宴でした。
先生の隅々まで気の行き届いたホスピタリティ。
日本とオーストリアとの融合がいたるところに織り込まれ、とてもすばらしい夜でした。
オーストリアワインをじっくり飲んだのは初めてですが、とても和食にあうのでびっくり。しかもニコライホーフは角煮にあうなんてとても驚きました。
最後の冷菓にいたるまで完食&完飲なのに、また一からスタートしたくなるくらい、お料理もすばらしかったです。
いい料理といいワインって食べているのに、どんどん食べ&飲みたくなるんですね。ありがとうございました。
by mido (2009-09-11 09:35) 

Wino

あ!04のブリューデルマイヤーのセシル!
以前カーウントカーで、飲みました。
ブルゴーニュと見まごうような繊細で、
旨味の乗った素晴らしいピノ ノワールですね。。。
by Wino (2009-09-12 10:00) 

fumiko

mido様

コメント、ありがとうございます♪
ワイン&料理ともご満足いただけた由、嬉しいです。
ヴァッハウのトップ生産者、ましてやスマラクトのみ、というのは最高の贅沢だと思っています。
ワインは出すぎることなく料理を引き立て、良い印象でした。

玉八さんによる歌舞伎役者さんの声色も、参加者に歌舞伎ファンが多かっただけに受けていましたね。
私にとっても一期一会の花柳界、良き体験ができました。


ピノ好きのWinoさん

Winoさんを納得させるに十分なオーストリアの実力派ブリュンデルマイヤー!
ワインはもちろんですが、ブリュンデルマイヤーさんには女性ファンが多いのですよ~、もちろん私も、で~す(笑)
豚の角煮に獅子唐のような野菜をプラスすると、味わいがさらに膨らんだのでは・・・という印象です。
by fumiko (2009-09-12 11:36) 

miumiu

なんとも魅力的な宴の様子、画像から想像しています。
またしても、羨ましい限りの会場設定にワイン。

あ、カウンターに居られるのは。。。目白のおかみさんも!

by miumiu (2009-09-14 02:07) 

ido-penguin

さまざまな趣向を凝らした素晴らしい会でした。
江戸の粋(芸と和食)とオーストリアワインのコラボ、
先生のイマジネーションとそれを具現化されたパワーに
またまた脱帽です。
カウンター越しにお話させていただいた料理長の笑顔に
心が温まりました。


by ido-penguin (2009-09-14 16:22) 

fumiko

miumiuさん、チェック&コメント、ありがとうございま~す♪

私自身も多くのことを学ばせていただきました。
ワインだけじゃない(Non Solo Vino)、異業種とのコラボレーションはワクワクする面白さがあって最高です!


ido-penguin様

ユニークなハンドルネームですね(笑)
ご感想、ありがとうございます!!

>カウンター越しにお話させていただいた料理長の笑顔に
>心が温まりました。
ブログにある江原親子の笑顔からも嬉しさが伝わってきますよね。
ご参加、本当にありがとうございました。


YUTAKAさん

キリ番900! イタリアから、ありがとうございます♪
私にとっても良い記念になりました、感謝です!!

by fumiko (2009-09-15 20:59) 

hako

一直さん、凄い世界ですね。
オーストリア、今週のpenでも取り上げてました。

YUTAKAさん、イタリア旅行、実現させたのですね。
by hako (2009-09-26 22:52) 

fumiko

『一直』でのイヴェント、大成功でしたよ♪
>オーストリア、今週のpenでも取り上げてました。
今年は140周年ですからね。

hakoさ~ん、私も10月5日発売予定の『ワイン王国』で、
オーストリアワイン&和食の対談記事に出ます。読んでください~

YUTAKAさんは1ヶ月の長期イタリア旅行を楽しんでいるところです♪


by fumiko (2009-09-28 00:20) 

ぱんだしゅりけん

はじめまして。
以前より時折拝見させていただいておりましたが、今回思い切って(^^)初コメントさせていただきます!

と、いいますのも、私も9月に和食とオーストリアワインの会を行いまして、クノルの「リースリング・ヴィノテイクフリュング02」を飲んだのですが、「鰆の西京焼」と合わせますとやや生臭みが際立ってしまいまして…。

そこで、品種もヴィンテージも違いはしますが、今回青木さんが飲まれましたクノルの「シュット」はどのお料理と合わせられたのか、また、こちらも魚が違うのですが、「えぼ鯛西京焼き」はどのワインと合わせられたのか、お教えいただけないかな、と。
よろしくお願いいたします。


ニコライホーフと角煮、いいですね!私も以前、「エリザベート」と角煮をあわせたことがあるのですが、こちらも良かったですよ。からしを添えるなら、案外白のほうが面白いのかもしれませんね。
それと、ワイン王国の対談記事、楽しみにしております^^
by ぱんだしゅりけん (2009-10-02 07:38) 

fumiko

ぱんだしゅりけん様

当ブログに時折お立ち寄りくださっている由、ありがとうございます!
また、初コメントも嬉しく思います。
今、貴サイトをのぞかせていただきました。オーストリアワインに造詣が深い方なのですね。
土壌についても触れていらっしゃいますが、GVの味わい&奥行きは原生岩、レス、砂質等で違いが出ますね。2003年の訪問時、ヒルツベルガーでGVがキャベツと一緒に植えられているのを見てびっくりしましたが、GVは平坦な土壌でもしっかり育っていました。

ぱんだしゅりけん様が「鰆の西京焼」と合わせたのはクノルの「GVヴィノテークフリュング・スマラクト」、ヴィンテージは2002年ですね。
2002年のヴァッハウは大洪水の年。『The Ultimate Austrian Wine Guide』では95点ですが、例年の収穫と比べてぶどうの質は落ちていると思います。

「一直」では3種類の白ワインを同時に供出、相性をみる形にしました。
西京焼のみりんの甘さとクノルのGV(残糖2.9g/L、Alc13.6%)の相性も良く、生臭さは出ていませんでした。
ピヒラーの「リースリング・デュルンシュタイナー・ケラーベルグ・スマラクト(残糖8.5g/L、Alc14.7%)」も切れ良し、生臭さなし、でした。
相性はむしろこちらのほうが良かったと思います。

ニコライホフはホント別格、魚であろうが、お肉であろうが、その包容力に感服しました。2002年の洪水時でもカーブ(ローマ人の遺跡)に1滴の水も入ってこなかった所ですから!

来週月曜日発売の「ワイン王国」、のぞいてみてください。
カラー冊子「Austrian Wine 和食&ワインを愉しむ(ヴィノテーク編集)」はオーストリア大使館商務部に問い合わせれば、もらえるはずです。
参考になさってください!
by fumiko (2009-10-03 11:43) 

ぱんだしゅりけん

丁寧なご回答&ご訪問大変ありがとうございます!
キャベツと一緒のGVやヴィンテージのお話も興味深く拝見させていただきました。02は洪水だったんですね…。それでも、流石にヴィノテイクフリュングの完成度には目を見張るものがありました。また、GVは土壌によって本当に印象が違いますよね。

白ワインは、3種同時に相性を見られたんですね。やはり、マリアージュを探るには一番理想的ですよね。今回は、グラス数の関係でそれは出来なかったのですが、いずれはぜひやってみたいと考えています。

西京焼にも相性よかったんですね~。ピヒラーのリースリングは、8.5gの残糖がありながらもクノルのGV以上でしたか!私のほうは、ガイヤーホフのピノ・ブランとも合わせてみたのですが、これもイマイチでして…。探求してみたいテーマが一つ増えました^^

今後とも、よろしくお願いいたします!
by ぱんだしゅりけん (2009-10-03 21:21) 

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