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英国王室からの信頼篤いメゾン『ポル・ロジェ』のサイズ違いをテイスティング [オープンカレッジ]

4月からの春期講座シャンパン編が始まりました。
第1回目はボトル違いの学習です。
今回のメゾンはエペルネにある名門ポル・ロジェ、チャーチル首相に愛されたことで知られています。他のメゾンと比較すると、ドザージュ(糖分添加 / 10~11g/L)の量が多いのが特徴。
そのせいか、グラスシャンパンで供出した時に飲みやすいと感じる方が多いようです。

ポル・ロジェ サイズ違い.JPG
左からブリュット・レゼルヴNVの375ml(ハーフ)、750ml(レギュラー)、1500ml(マグナム)

講座生の皆さんには3つのボトルの色調、香り、味わいの違いを体験していただきました。
(すべてブラインド、供出順はマグナム、ハーフ、レギュラー)
きちんと利きわけられるようになるには何回かのトライアルが必要でしょうが、「好みのシャンパンは?」という質問に対しては、マグナム(10名)、レギュラー(8名)、ハーフ(5名)という結果になっていたので、皆さんの嗅覚・味覚のスキルは上がっているようです。

さらに、
『ポル・ロジェ・サー・ウインストン・チャーチル1996 マグナム』、『アラン・ロベール・ブラン・ド・ブラン1990 マグナム』を供出。
香りと味わいから先の3本と同じスタイルだと思うボトルを選択してもらいました。
9割の方が当てていたので、ポル・ロジェの特徴は探求できたのではないかと思っています。

マグナム2本.JPG
サー・ウインストン・チャーチル1996(左)
アラン・ロベール・ブラン・ド・ブラン1990

1990年ヴィンテージのアラン・ロベールはデゴルジュマン(澱引き)が2007年の12月上旬。
出荷直前にデゴルジュマンすることでシャンパンにフレッシュさを与え、また長期間澱と一緒にしておくことで複雑さと旨みを引き出す、この対極が同メゾンの特徴になっています。

さて、話は変わりますが、日本橋にあるミシュラン二つ星スペインレストラン『サンパウ』の森上ソムリエから、「今夜7時からの日本TVの番組に当店が出ますので是非とも見てください」という電話が入りました。(4月11日のことです)

バルセロナにある本店の女性シェフ、カルメさんのこだわりの食材選びも放映されていましたが、サンパウのお料理は、視覚&味覚ともにホント絶賛ものです♪
http://www.asahi.com/food/column/wine_saijiki/TKY200801290165.html

「食」&「ワイン」で世界をリードしている感のあるスペイン、
16日から始まるオープンカレッジの銘醸地編でもこの国の魅力に迫ってみたいと思っています。
まだ数名お席に余裕がありますので、スペイン好きの皆さん!
この機会に是非カレッジにおいでください。


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コメント 7

miumiu

とても面白い比較試飲でした~。
益々、シャンパンにはまってしまいそうです。

マグナムボトル、なかなか自宅で開ける機会はないですが、好きな銘柄で見つけたら是非ストックしたいですね♪
by miumiu (2008-04-12 11:09) 

shiomi

今回は同じ銘柄とは思えないぐらいにボトルの容量の差で味、香りが違ったのが驚きでした。
私のそれぞれの印象は...
 (ハーフ)は熟成香とエグミ
 (レギュラー)はヤクルトの香り(!)
 (マグナム)はミネラル香と果実味、旨み
私はレギュラーサイズが一番フレッシュだったのでてっきりそれがマグナムだと思ってしまいました。

3、4年前の記事で、ポル・ロジェは通常3ヶ月の所を日本向けは澱抜き後1年寝かしてから出荷するとあったんですが、今でもそうなんでしょうか?

でも「サー・ウィンストン・チャーチル'96」のしかもマグナムが飲めるとは...
この講座はやめられません。
by shiomi (2008-04-12 13:21) 

bekey

ボトル違いテイスティングは初体験でしたが、ほんと面白かったです。

プレステージの比較も、とっても双方の個性が際立っていてとても印象的に残りました。
by bekey (2008-04-13 02:10) 

Kan

チャーチルのマグナムも素敵でしたが、
僕はアラン・ロベールにすごく心を惹かれてしまいました。
ホントに貴重な経験ができて、嬉しいです。

土曜にサンパウ行ってきましたがTV効果で
『予約がたくさん入ってます』と森上さんからお話を伺いました。
これから益々人気が出そうですね♪
by Kan (2008-04-16 00:02) 

YUTAKA

bouteille に手を挙げたのですが、これがスタンダードな味だったの
だと教えていただきました。demi は促成熟成的な感じがするのは
よく分かりました。ただ、magnum に関しては、理論的には
一番熟成が遅いので、もっともフレッシュなボトルだと思っていた
のですが、割とおとなしいボトルがそうだったので、ちょっと混乱を
してしまいました。

答える前に、「デゴルジュマンの時期は?」とうかがったのは、
出荷時期も含めて、同時に作られたものなのかどうか、前回の
講座でその違いがかなり鮮明に感じられたので、今回ももし、
出荷時期が違うのであれば、その影響もあるかも・・と思って
いたのです。その影響はありますでしょうか。

いずれにしろ、とても貴重な体験で、Yさんのようになれるよう、
もっと研鑽を積みたいと思いました!最後の2本は、言わずも
がなですが、素晴らしい magnum でした。自宅で復習を
しようと思います(笑)。bouteille が関の山ですが~
by YUTAKA (2008-04-16 12:07) 

えめぞ~

ボトルの容量でそこまで違いが出るのですね~

チャーチルの96とアラン・ロベールのブラン・ド・ブラン飲みたかった。。。
by えめぞ~ (2008-04-16 13:21) 

fumiko

miumiuさん

>益々、シャンパンにはまってしまいそうです。
へへ、嬉しいお言葉!

>マグナムボトル、好きな銘柄で見つけたら是非ストックしたいですね♪
ブラン・ド・ブラン好きなmiumiuさん、過去から最近までの講座で結構お気に入りが見つかっているのでは・・・。マグナムを購入して、押入れの中でストック、このスタイルでトライを!

shiomiさん
>3、4年前の記事で、ポル・ロジェは通常3ヶ月の所を日本向けは澱抜き>後1年寝かしてから出荷するとあったんですが、今でもそうなんでしょうか?

shiomiさんからの質問を輸入元ジェロボームさんに投げていました。本日、現地からの回答が輸入元経由で届きました。
「全ての商品はデゴルジュマン後3ヶ月寝かせてから出荷していますが、マーケットによってその期間を変えることはありません。世界中の全てのお客様に同じ味わいをお届けしています」とのことでした。

つまり、講座でもお話した通り、デゴルジュマンは出荷の3ヶ月前ということになります。shiomiさんの読まれた記事の記載に間違いがあったのでは。
ポル・ロジェの社長来日のチャンスがあれば、再度質問してみましょう。

>この講座はやめられません。
講師冥利のお言葉!


bekeyさん
コメントありがとうございました。比較試飲、やりがいがあります♪


Kanさん
ブラン・ド・ブランとビルカール・サルモンのロゼ好きですね!

>サンパウ、『予約がたくさん入ってます』と森上さんからお話を伺いました。
>これから益々人気が出そうですね♪

私も大好きなお店です。
ただいま、開講中のスペイン編の打ち上げに『サンパウ』という話も出ています。また、行きたいです~


winoさん、チェック、ありがとうございました♪
by fumiko (2008-04-18 01:05) 

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