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シラー種の起源は [ワイン]


オーストラリアの話題、最後はとびきりの最新ニュースをお伝えいたします。
『グランジ』の4代目ワインメーカー、ピーター・ゲイゴ氏のセミナーで非常に
興味深い発言がありました。それはぶどう品種『シラー』の起源に関するも
のです。

「『シラーズ(フランスではシラー)』の由来は、(1)ローマ人と共に、『SYRACUSE』を経由してエジプトから伝わった説、(2)ペルシャの『SHIRAZ』という町を通してギリシャ人が伝えた説、(3)ゴール族の時代、北部ローヌ地方にさまざまなシラーズのクローンがあり、それに起因する説などがありますが、シラー種の起源については、
2001年6月のDNA鑑定で、フランスのアルデッシュ地方の『DUREZA(デュレザ)種』と、フランスのサヴォワ地方の『MONDEUSE BLANCHE(モンドゥーズ・ブランシュ)種』が自然交配して生まれたことがわかりました」とゲイゴ氏が話していました。

両親はほとんど無名に近い“ぶどう”のようですが、その子供のシラー種は、今やワイン用ぶどうの世界的スターになっていますね


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コメント 10

Wino

とんびが鷹を産むってのあるんですねー
とても興味深いですね!
by Wino (2006-10-24 13:46) 

fumiko

winoさん、チェック、ありがとうございます♪
DNA鑑定でのオリジン探求、これからますます面白くなりそうですね。
by fumiko (2006-10-24 22:13) 

YUTAKA

葡萄の起源は面白いですね。僕も、実は Syrah についてはちょっと書いていて、
http://blog.so-net.ne.jp/days_of_wine_and_roses/2006-06-01-1
に最新のDNAの記事を密かに書いていました。
Pinot Noir と家族だったというのが驚きですが、Pinot Noir は本当に変幻自在だなと思います。個人的には、ブルゴーニュの畑や村によるPinot Noirの味わいの違いが、テロワールに依存するものなのか、それとも突然変異を起こしやすいこの種に基づいた局所的なものなのかに、ちょっと興味があります。いずれ、オリジン探究は進んでいくと思いますが、一方で、ロマンも失われてしまうかも!?でも、興味は尽きませんね。
by YUTAKA (2006-10-25 04:44) 

fumiko

素早い情報、お見事です。
ピノの変幻自在さは、裏を解せば、突然変異しやすいということなのでしょうね。YUTAKAさん分析でいくと、シラー好き=ピノ好きですか?
by fumiko (2006-10-25 12:47) 

miumiu

葡萄もDNA鑑定するとこんな事がわかるんですね!
すご~い!!
by miumiu (2006-10-25 16:56) 

fumiko

miumiuさん、こんにちは。
コメント、ありがとうございました。
元気を出して、頑張ってくださ~い。
by fumiko (2006-10-26 12:03) 

YUTAKA

ピノ好きとシラー好きは、あまり関係がないような気がします・・。僕は、どちらも大好きですけれど。あと、Nebbiolo もDNA的には近いといわれているから、Barolo 好きと関係があるかといえば、そうでもないですよね・・
でも、この間 Vini di Arai でいただいた、1965年の Baloro は、極上のブルゴーニュの古酒と同じように味深いもので感銘を受けました。色が薄くなっていく、という意味ではなく、果実のチャーミングさと熟成した妖艶さ奥深さ、きめ細かなタンニンとスルリとした美しい酸の絶妙のバランス、長い余韻は忘れられません。荒井ソムリエのマジックがあってこそだとは思いますが。
繰り返しになりますが個人興味は、ブルゴーニュのピノの多様性が、テロワールによるものなのか、突然変異したピノが土地土地で違うためなのか、生産者によるものなのか、どれが一番大きく影響しているか、です。
とはいえ、Romanee-Conti でも、60種類のマス・クローン(マス・セレクションによって)を育てているというし、単純にクローンといっても難しいですね。ちなみに、シャトー・オーブリオンは、CS 93種、MR 62種、CF 27種のクローンを区画(パーセル)ごとに植え分けて、その年年で最適な組み合わせでつくられていると聞いたことがあります(ノンビンのシャンパンみたい?)。その一方で、カリフォルニアなどではディジョン・クローンなどを用いて単一クローンで作っている生産者も多いですね。
一昨日も、ラ・ターシュの枝を持ち帰って接木して作られたとかいう某ワインを飲みましたが、ラ・ターシュだとは思いませんでした(笑)。
バイオの科学的分析はさらに加速し、それが生産技術にも応用されていくと思いますが、目が離せない分野の1つですね。すみません、久しぶりだったので、つい硬い内容が長くなりました。
by YUTAKA (2006-10-26 13:25) 

fumiko

見事なまでに長いコメント、お疲れ様ですぅ。
本日、非常に興味深い「クローンワイン体験」をしてきました。次回はそのことに触れてみたいと思います。
YUTAKAさんの書き込みと関係ありそうなので・・・。
by fumiko (2006-10-28 01:37) 

hako

150番目。YUTAKAさんの情報量には驚かされますが、オーストラリアとフランスとを結ぶ、ゲイゴさんの話も良いですね。
シラーは、ベンジガーでのみ、味わったことがあります。(サンタバーバラの記事のところで書き込んでいました。ついでにいろいろこのサイトを散策してきました。面白かったです。)
by hako (2006-10-30 02:32) 

fumiko

nice! 150個目、ありがとうございました♪
hakoさんの5000台になるには何年かかるのか、長そ~(笑)
ベンジガー(ここはビオディナミを導入していますが、ぶどう畑は凄いです。堆肥も自家で作り、天敵等自然への配慮も素晴らしい)も良いですが、ペンフォールドのセント・ヘンリー、狙い目のワインだと思います。
ハハ、散策ありがとうございました♪
by fumiko (2006-10-30 20:36) 

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