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Lisini(リジニ)の1977ヴィンテージ [ワイン]

ぶどうの作柄が良くなかった年(Bad Vintage)が誕生年の人にとって、自分と同じ年のワインを探すのは結構大変です。原料ぶどうが良くない為、長期熟成に向くワインが少ないのです。
そんな時は、“フランス産”だけを考えてワイン探しをするのではなく、フランス以外の国、あるいはポートワインなどのアルコール強化ワインに注目してみましょう。

昨日は荒井基之氏が経営する『ヴィーニ・ディ・アライ』に行ってきました。
メンバーにBad Vintage('77)生まれがいたのですが、荒井氏いわく「ボルドーは良くなかったけれど、イタリアの'77は優良ヴィンテージ。今日は特別に'77を出してあげよう!」

上品な熟成具合が印象的なブルネッロ! 荒井氏のデキャンタージュをする仕草は最高!


・・・ということで、荒井ソムリエが用意してくださったのが、トスカーナ州 『リジニのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ』。品質へのこだわりが徹底している造り手らしく、29年経ったワインとは思えないほど色調もキレイ。若干オレンジを含んだガーネット色で木香やドライフラワー、干ぶどうの香り、口中での印象はシルクのように滑らかでした。
荒井氏の「このワインにはアルバ産の白トリフをのせたラザニアが良く合うよ」との言葉通り、ワイン単独で飲んだ時に感じていた酸味はラザニアと見事に融合、最後にトリフの香りがふわ~っと口から鼻に抜けて行く感じで、今年初めていただいた白トリフにも大満足。

生まれ年のワイン探しのコツ、楽しみ方のコツをワイン界の大先輩、荒井ソムリエから伝授していただいた貴重な一日でした!


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コメント 7

hako

1977とは、想像も出来ませんが、凄そうです。
デキャンター姿、確かに格好良いし、そもそもハンサムですね。
by hako (2006-08-16 20:06) 

fumiko

hakoさん、荒井さんが大喜びしそうなコメントを書き込んでくださり、ありがとうございました! もっぱらまじめな顔でデキャンティングすることが多い荒井さんですが、この時は笑顔。写真うつりもgoodですね(笑)
1977ヴィンテージは予想していたよりも滑らかで上品な味わいでした。管理が良かったのでは・・・
by fumiko (2006-08-17 02:01) 

YUTAKA

僕は、1965年生まれです。この年は、マイケル・ブロードベント氏によれば、ヨーロッパ全域が凶作の年で、戦後4つあるバッド・ヴィンテージらしいです・・・

なので、今まで、自分のバースディ・ヴィンテージを探したことはありませんでした。最初から諦めているので変に市場をチェックしなくていいのがメリットかもしれません?!でも、やっぱり一度は味わってみたいな・・とは思います。時々、ムートンやラフィットなどが3~4万円程度で売られていることがありますが・・・相当いいコンディションでなければすぐにダメになってしまうでしょうし、複雑です。実は Bad Vintage Club の方と Non Solo Vino でお会いしてお話をしたことがあるので、今度、入会させていただこうかと思っています。
by YUTAKA (2006-08-17 21:57) 

fumiko

YUTAKAさんを喜ばせてあげましょう。
バートン・アンダースン著『イタリアワイン第2版(塩田正志監訳)』によると、「1965年は優のヴィンテージ、特に『バローロ』が良い」と書いてあります。素晴らしい造り手によるワインなら探せばあるかも知れません。ちなみに荒井さんのお店になら1~2本はあると思いますよ。熟成香が好きなら丁度良いかも。ただし、料金はわかりませんが・・・(笑)
加えて、私もBVCの一員で~す♪
by fumiko (2006-08-17 22:23) 

YUTAKA

青木先生、貴重な情報をありがとうございます。コメントを書いてよかった~とこころから思いました!
実は、来月に誕生日があるので、予約をして『ヴィーニ・ディ・アライ』にうかがいたいと思います。僕はバローロは好きなので、とても楽しみです。王のワインですね・・
幻の1965ヴィンテージで楽しい夜になるといいなと思います。古酒好きですが、いつもブルゴーニュかボルドーばかりなので、バローロの古酒はとても興味があります。
青木先生もBVC仲間だったんですね!(^ ^)
by YUTAKA (2006-08-18 14:53) 

uge

バッド・ヴィンテージのワインでも、ある程度の熟成を経ると、えも言われぬおいしさを感じる時があります。もちろん、状態にもよるし、あまり長期の熟成には耐えられないのでしょうけど。。。
因みに私は61年。ヴィンテージ・ワインを買おうという気も起こりません(悲)。
by uge (2006-08-20 11:06) 

fumiko

カリフォルニアワインファンのugeさん、お元気ですか?
カリで'61というのは、難しいと思いますが、『ボルドーワイン(早川書房刊)』を書いているデイヴィッド・ペッパーコーンは今でもおいしく飲めるヴィンテージとして1961年をあげています。「この卓越したワインは喜びと驚きを与え続けてくれる。今でも1982年ものまでは敵うものがない」と。また、『ブルゴーニュ 100年のヴィンテージ(白水社刊)』を書いたジャッキー・リゴーは「美しいスタイルで堂々としてバランスが良く、粘りと心地良いテクスチュアをもっているヴィンテージ。偉大なレベルの活力があり、ずば抜けた余韻の長さ」と記述しています。
>因みに私は61年。ヴィンテージ・ワインを買おうという気も起こりません(悲)。
ugeさん、そうでしょうか。・・・ここまでの評価でも(笑)
by fumiko (2006-08-20 11:31) 

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