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ワールドカップと同じ結果でした! [オープンカレッジ]


オープンカレッジの夏期講座が始まりました。
初回は、4種類の「ブラン・ド・ブラン」を楽しみましたが、シャルドネ
100%の泡物は鬱陶しい梅雨時の気分を爽快にしてくれる最適な
飲みものだと思います。
発泡酒の場合、それぞれの生産者の個性が出ているキャップシュ
ール(コルクの上の王冠)も魅力のひとつと言えます。


①アンリオ・ブラン・スーヴェランNV(中島董商店)
②シュラムスバーグ・ブラン・ド・ブラン2001(JALUX)
③フェッラーリ・ペルレ2000(日欧商事)
④ランスロ・ロワイエ1999(株式会社八田)

①気泡の連なりが細かくキレイ。唯一のノン・ヴィンテージでしたが熟成の長さを十分感じとることができました。酸の切れも良く、特に④を飲んだ後、①に戻ると、繊細な「酸」の存在がとても良くわかる好例。丁寧に造られたエレガントなシャンパンです。

②カリフォルニアのシュラムスバーグのワイン。アメリカで一番最初にシャンパーニュ製法を導入したワイナリーとして知られています。完熟した果実から造られている印象のスパークリングで、口中での泡の刺激、酸味もソフトでクリーミー。ホワイトハウスの公式晩餐会でも使われています。

③トレント周辺の丘陵地(標高300~600m)に広がる自社畑のぶどうを使用。気泡は繊細、アップルパイ、くちなし、アーモンド、ミネラルのニュアンスがあり、上品な酸、食欲をそそる若干のエグミ感が心地良く、バランスの良さを感じるクラシコ製法のスプマンテ。「ペルレ」は“真珠”のこと。

④1930年にレコルタン・マニピュラン(栽培から瓶詰まで行なう小規模生産者)になったランスロ・ロワイエ。この1999はメゾン初のヴィンテージ・シャンパンです。Bodyがあり、重厚で熟成による複雑味を感じさせる味わいです。

受講生の中にフレンチのシェフU君がいるのですが、当日彼が焼いてきてくれた「(リンゴの皮と種から作った)天然酵母使用のパン」と「(生クリームで味を調整した)ギリシャのフェッタチーズ」を組み合わせ、4種類の泡物との相性を楽しみました。特に④とのマリアージュでは、波のように幾重にも広がってくる味わいの複雑さが絶妙で、とてもGoodでした。U君、ご馳走様でした!

さて、この日の一番人気は③のフェッラーリ・ペルレでした。2位の①との差はわずか一票。先日のワールドカップのイタリアvsフランス戦同様、カレッジの泡物対決でもイタリアが勝利しました。

ちなみにフェッラーリの創設者ジュリオ・フェッラーリの夢は・・・イタリアのトレンティ・アルト・アディジェでシャンパンと同等もしくはそれ以上のスパークリングを造ることでした。彼はフランスのモンペリエで修行し、トレンティーノに戻って、イタリアで初めてシャルドネ種を植樹、1902年に同社のスプマンテを初リリースします。フェッラーリはその後、次第に知名度を上げ、現在では三世代目がしっかり跡を継承しています。


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コメント 10

ARIES

一昨日はまたもや美味しい泡たちありがとうございました。
あとお土産もCAVAも良かったですよ。
①はたまたま1週間前に家でアンリオ NV飲んだんでこれはシャンパン
だと思いました。 ②は正直、一番香りがわからなかったのと普通な感じがしたのとカリフォルニアフェチのワインおタクが手挙げたからカリだ!てわかりました。そして最後の2つが最後までよくわからなかったんです。
まずランソロ・ロワイエ、前回のノンソロで一番お気にだったのに、当てれなくてスイマセンでした(>_<)
4つの中で一番個性があって違うなとは思ったんです。
最初は香ばしい感じだったのが、途中からシナモンのようなスパイシーな感じもして、、いわゆる複雑な香り?とは思ったんですけど第一印象の香りが一番好みだったんでフェラーリにしちゃいました。
でもランソロはパン&クリームチーズと一番合ってましたよ。
お土産のCAVAは一番最後に飲みましたが、とってもサッパリして
今日みたいなムシ暑い昼にガツンと飲みたいです☆
次回も宜しくお願いします。
by ARIES (2006-07-14 10:30) 

YUTAKA

僕も、実は前回のNon Solo Vinoでランスロが特に美味しくて好きだったのですが、フェラーリを選びました。時間をかけてお食事と一緒にボトルを楽しむと、また違った印象かもしれませんね。自分は、やっぱり BLANC DE BLANC が好きなんだな、、とちょっと思いました。
BLANC DE BLANC対決なんて贅沢ですね!毎回、勉強になる講座をありがとうございます。
それにしても、フェラーリの気迫を感じました。
by YUTAKA (2006-07-14 12:39) 

ワイナリー和泉屋

泡もの好きにはどれも美味しそう。今日の夜は目白のラ・ヴィネリアで会食。シャンパンをやっぱり飲もうと決意しました。今日は男性とだからロゼは似合わないし、何にしよう・・・・・。

青木教室の生徒さんたちは幸せですね。
by ワイナリー和泉屋 (2006-07-14 15:42) 

fumiko

ARIESさんもYUTAKAさんも第3回の「Non Solo Vino」では、お料理とのマリアージュで包容力をみせてくれたランスロ・ロワイエ1999を一押ししていましたが、先日の講座ではお二方共にフェッラーリ。まあ、新緑の5月と、梅雨の7月では口中で受ける印象、またその日のコンデションによっても違ってきますよね。いずれにしても魅力的な泡たちです♪
>フェラーリの気迫を感じました。
シャンパンに負けないスプマンテ造りを、という気概、感じます
by fumiko (2006-07-15 01:44) 

fumiko

ワイナリー和泉屋Haru様
目白の「ラ・ヴィネリア」さんではどのシャンパンを飲まれたのでしょうか、結果報告楽しみです。
今日のようにかなり蒸し暑いと、ブラン・ド・ブランはホント、お薦めですが、Haruさん好みだと自然派シャンパン、あるいはアラン・ロベール?
>青木教室の生徒さんたちは幸せですね。
いえいえ、私が勉強させてもらっているので(笑)
by fumiko (2006-07-15 01:51) 

bekey

本当に、マリアージュではランスロが特に印象的でした。
テイスティングの時は、僕もフェラーリを選んだのですが、
マリアージュさせると、もともと持っていた深い潜在性が花開くように、ランスロがチーズのコクと酸味と優雅できれいに合っていたと思いました。
実は予測では、インパクトがある①か③があうのかなと思ってましたので、
見事にはずれました。
しかし、わからなくて、予想を裏切ったときほど、鮮明に記憶に残りますね。
まさにマリアージュって、「運命の出会い」です。
by bekey (2006-07-15 03:39) 

YUTAKA

それぞれに良さがありますね。フェラーリ・ペルレは、華やかでスタイルの良い北イタリアの美人で誰にでも好かれるタイプ、でも個人的には一緒にお食事をすると疲れるかも??ランスロ・ロワイエは、最初は控えめだけれど、懐が深く複雑さがあってシャンパーニュとしても白ワインとしても楽しめる、おしとやかな美人で、一緒に時間をかけてゆっくり会話をしながらお食事を楽しめる大人の女性、という気がしました。
過去17種類のテイスティングシートを見てみたのですが、面白かったです。シャンパーニュは奥が深いですね。大好きです!
アラン・ロベールは、たしか、この間0.85haの畑から出来る古酒を飲んだ時にアペリティフにいただいた記憶が。これもおいしいですね。
マイ・シャンパーニュ探しの旅は、まだまだ続きますね(^^)。
by YUTAKA (2006-07-15 12:11) 

fumiko

bekeyさん、久々の書き込み、ありがとうございます。
>まさにマリアージュって、「運命の出会い」です。
おっ、凄い、詩人みたい(笑)
脳細胞の働きも活発なbekeyさんなので、「ブラインド体験の記憶をすべて頭の中の引き出し」に保存し、臨機応変に活用できるようにしておいてください。必ずお仕事のお役に立つと思いますよ。

YUTAKAさんのおっしゃる美人形容、フェッラーリ・ペルレ&ランスロ・ロワイエとも言い得て妙♪
カレッジですでに17種類になっていますか?あと、Non Solo Vinoのシャンパンもありますしね。これからさらに面白くなりますよ。次回はブラン・ド・ノワール編です。テイスティングシートもしっかり取っておくことが大事です。
贅沢なマイ・シャンパーニュ探し、してくださ~い。
by fumiko (2006-07-15 14:00) 

uge

『カリフォルニアフェチのワインおタク』って、もしかして・・・。
私の答えでは①と③は酸の出方がシャンパン、②は葡萄の熟したような感じがカリフォルニア、④は熟成しているが産地は?、でした。
④は注いだ時の泡の感じがクリーミー、余韻を喉の奥で感じるというメモがありますが、③のスプマンテがよりシャンパン的だったということですかね。
講座ではCIVCのDVDによる解説もよかったです。製造工程を画像で確認できる機会はめったにありませんから。できれば貸し出し可能にしていただければ嬉しいです。
by uge (2006-07-17 11:01) 

YUTAKA

フランス語のページで格闘をしていたのですが、よく見ると "ENGLISH VERSION" という便利なページがありますね。内容は違いますが・・・

で、ビデオの一部がオンラインで見られるようです。以下のURLをご参考に。

Le Champagne : Video presentations
http://www.champagne.fr/en_media_video.html
by YUTAKA (2006-07-17 18:42) 

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