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偉大なワインができる畑とは [ワイン]

理想的な場所に位置するロマネ・コンティの畑

DRC(ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティ)のオベール・ド・ヴィレーヌ当主が6年ぶりに来日しました。
セミナーでは『エシェゾー』、『グラン・エシェゾー』、『ロマネ・サン・ヴィヴァン』、『リシュブール』、『ラ・ターシュ』、『ロマネ・コンティ』の2001年ヴィンテージが供出され、ド・ヴィレーヌ氏は「DRCにとってエシェゾーからロマネ・コンティに至るヒエラルキーはゆるぎないものであり、ワインは樹齢50年、品種はピノ・ノワール、栽培法、醸造法、すべて同じ。違いはテロワールのみです」と語っていました。

“テロワール”については、山本博先生が「その畑をとりまく土壌の性質と構造、日照量や気温などの気象要因、畑の方角と地形、標高、それに結びついた微気候などの自然環境要因で、ワインの品質に特徴を与えるもの」と、『ワインの事典/柴田書店刊』の中で解説しています。

そこで、ロマネ・コンティの畑をみてみると・・・土壌は底辺部分が④原始海生物の化石でできた硬質石灰岩層、③カキ殻と粘土のボロボロの堆積層、②ピンクの縞模様の入った大理石混じりの石灰岩と粘土の層、そして一番上部が①小石混じりの粘土質の層から成っていることがわかります。
ロマネ・コンティのぶどう樹は4層すべてに根を張っており、土壌の持つポテンシャルがぶどうのポテンシャルとマリアージュした時、あの見事なまでにバランスのとれた複雑味のある味わいが生まれてくるそうです。

【インフォメーション】
千葉工業大学附属総合研究所の武田弘教授は鉱物学がご専門ですが、フランス6産地、イタリア4産地、アメリカ3産地の計13ワイン産地のぶどう畑のテロワールを科学的に解析、長年の研究の成果をPDF形式のCD-ROMデジカメブックにまとめ、近々リリースする予定です。
タイトルは『ブドウ畑の自然環境 ~おいしいワインのできる畑とは~』
ロマネ・コンティの畑があるコート・ドールや、銘醸シャトーのあるアキテーヌ盆地の誕生から現在にいたる土質を知ることは、“なぜ”が解明できる良き手引きになるはずです。


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YUTAKA

この写真、とても美しく荘厳ですね。ロマネ・コンティの偉大さを、ひしひしと感じます。そして天候に悩まされてきたブルゴーニュの人々の祈りも感じます。

ブドウの繁り具合、斜面の方向、T字路、太陽の傾き(西に沈みつつある)、空の青さから見て、8月か9月の、午後10時~11時頃のお写真でしょうか。奥にリッシュブルと手前にロマネ・コンティの畑が見えるように思います。あくまでも推測ですが(笑)。

先日、ある方のご厚意(接待ではありません)で、ロマネ・コンティの 1970 年代を味わうことが出来ました。僕はテーブルの脇で小さな RHODIA にメモを取りましたが、ほとんど意味をなさないなと思いました。まさにロマネ・コンティは、飲むものではなく、体験するもの。偉大なワインには、ただひれ伏すのみでした。
by YUTAKA (2006-06-12 22:39) 

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