SSブログ

ラロッシュさんの新たなる挑戦 [クロージャー]

キャップの開け方を熱心に説明     コルク栓(左)とスクリューキャップのボトル

フランス・シャブリの生産者として著名なミッシェル・ラロッシュさんは超多忙な生活を送っています。
昨日日本に到着後、プレスを対象にしたコルクvsスクリューキャップ比較セミナーの講師を勤め、明けて本日。ランチを挟んだ対談の後、次の目的地バンコクに向けて出発・・・。一体、何時間の滞在だったのでしょうか、凄すぎます!

そんなラロッシュさんは代替栓スクリューキャップ(SC)の大提唱者です。
2002年ヴィンテージからご自身がつくるトップクラスのシャブリ・グラン・クリュ『レゼルブ・ドゥ・ロベディアンス』にSCを導入、コルク栓との2タイプを生産していましたが、2004年ヴィンテージからコルクを廃止して、いよいよ、SC一本で行くことに決めたそうです。

本日、『レゼルブ・ドゥ・ロベディアンス2002』の栓違いを飲み比べてみましたが、色調にも味わいにも明確な違いが出ていました。SCは輝きがある若々しいイエロー、フレッシュで果実味もあり、生き生きした酸がとても印象的。口中で広がるミネラル感も心地よく、上品さがありました。コルクのほうはすでに熟成に入っていて、SCのタイプより黄色が強く、口中でまったりした味わいを感じました。今日のところはSCのほうが本領を発揮していたように思います。
ラロッシュさんは「SCに変えてからコルク臭によるクレームはゼロ」とおっしゃっていましたが、2002年から始まったクロージャーへの挑戦には大満足のご様子でした。

>>>関連記事はこちら


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

uge

興味深い実験ですね・・・って、実験じゃなくビジネスの世界で実践してしまうところが凄いです。
級がつかないシャブリはキレが命なので、SCの方が合うのではないかという気がするのですが、熟成可能なグラン・クリュとかはどうなのでしょうか?これも数年後にならないと結果はわからないのでしょうね。
by uge (2006-03-29 01:14) 

fumiko

uge-san,
スクリューキャップは「安価なワインに使われる」というイメージを払拭する意味と、スクリューキャップで打栓したワインでも熟成可能(ラロッシュさんは2003年にオーストラリアで1980年ヴィンテージのSC仕様のリースリングを飲み、そのワインの新鮮さに感嘆)と判断し、トップクラスのワインにSCを導入したという経緯があります。
『レゼルブ・ドゥ・ロベディアンス』は瓶詰めして3年以上経過していますが、本日テイスティングしてSCでの熟成具合はとても良いと感じました。
SC自体、「素材面」、「密閉性の問題」、それから熟成にかかわる「SO2の添加量」など、更なる研究が進められ、より改善されているようです。
by fumiko (2006-03-29 10:01) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0