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天然コルクの魅力 [クロージャー]

ボルドー地方マルゴー(カントナック)地区にあるシャトー・パルメはシャトー・マルゴーと並び称され、マルゴー最高の評価を受けているシャトーです。ラベルは黒地に金。ワインの味わい同様、強く惹かれるものがあります。2000年ヴィンテージからはイミテーション除けにフロント・ラベルに<ホログラム>が施されています。



2年前、そのパルメの垂直(同一ワインでヴィンテージ違い)テイスティングに参加する機会があり、パルメの熟成に貢献していた「コルクたち」を記念にいただいて帰りました。
画像左奥から1966、1970、1981、1985、右奥から1990、1995、1996、1997、2000、2001のコルクが並んでいますが、年代を経た“コルクの変化”がおわかりいただけるのではないかと思います。


以前、コルク材を扱っている内山工業(株)の寺田部長に、“コルク”について伺ったことがあります。
コルクはブナ科の常緑樹コルク樫の樹皮からつくられ、ポルトガルやスペイン、イタリアなどの温暖な地中海沿岸地域に生育していますが、樹の径が80cmに達して初めて剥皮できるそうです。

これは「一番皮」と呼ばれます。ただ、凹凸が激しいのでコルクには使えず、デコレーション的な用途のみ。その9年後、剥皮できるのが「二番皮」、これもコルク以外の用途に使われるそうです。
そして・・・「一番皮」から18年を経て剥皮される「三番皮」。ここで初めて、一人前の「コルク栓」として扱われることになります。

現在、年間150億個以上のコルクが世界中のワインや酒類の栓として使われているそうですが、コルク栓完成までの長い道のりを考えると、良質な天然コルク不足もわかります。

さて、先述のシャトー・パルメですが、オフィシャル・サイトには日本語版もあり、とてもわかりやすくなっています。ヴィンテージ情報も1959年~2002年までが見事に網羅されており、驚きました!
今宵はパルメのコルク変化の画像を肴に、それぞれの年に思いをめぐらせてみてはいかがですか。


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