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コルクvsヴィノ・ロック [クロージャー]

1970年代から今世紀にかけて、ワイン界には大きな変化が現れています。そのひとつが「クロージャー(栓)」です。
ワインの栓として知られている「コルク」。この歴史は古く、古代ギリシャからローマに伝わり、ワイン商人たちがワインの貯蔵やワイン売買の道具にしていた “アンフォラ (取っ手のついた大きな素焼きの壷)” にも、使用されていたことがわかっています。
「コルク樫」の樹皮から生成されるコルクはワインにとって最適な栓であり、世界中のワイン生産者は当然のこととして使用してきました。またソムリエたちがコルクを抜栓するそのパフォーマンスに芸術的な素晴らしさを感じることも多々あります。

近年、“TCA(トリクロロアニソール)”を原因とする“コルク臭(コルクの臭いではなく、コルクに起因する臭気、異臭)”問題が起こり、原因究明のための研究が行われています。TCA汚染は空気媒体でも起こるため、「コルクだけにコルク臭が発生する」とは言えませんが、昨今、コルクに替わる様々な「栓」が登場してきました。

画像左はドイツの銘醸地ラインガウ地方にある「シュロス・フォルラーツ リースリング シュペートレーゼ トロッケン2003」のボトル2本。ぶどう品種はドイツを代表するリースリングです。このぶどうは繊細ゆえ、周囲の影響をとても受けやすいといえます。
2本のボトルのうち、左側はコルクで打栓したもの、右はヴィノ・ロック(ガラス製のプラグ付き栓)で打栓したもので、同時期に瓶詰されています。
ヴィノ・ロックはドイツのアルコア社(アメリカに本社あり)で開発され、2004年から製品化が可能になった一番新しいクロージャーです。
ドイツを始めとしてオーストリア、イタリア、フランス、スペイン、南アフリカ、アメリカ、オーストラリア、NZなどで採用され、このところ目に触れるようになってきています。




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